ヒロファーマコンサルティングの特許取得
株式会社ヒロファーマコンサルティングは、AIを活用したPV(薬剤の安全性監視)のバリデーションに関する新たな基準を打ち立て、特許を正式に取得しました。この特許、AI-PV HiroPharma Validation Method(HPVM)は、医薬品の安全性監視業務における信頼性と透明性を追求する特別なプロセスとして設計されています。
特許取得の背景
医薬品業界では、AI技術の導入が進んでいますが、それに伴い新たなリスクも生じています。ヒロファーマコンサルティングでは、AIの性能評価に対し、「AIの評価はAIに任せない」という原則に従い、人間による評価を参考にしながら、AIの性能を検証するシステムを構築しました。
HPVMは、特許番号7778327のもと、2023年11月21日付で登録され、その内容はAI特有のリスクに対し体系的かつ継続的な検証を行うための7つの重要要素を中心に設計されています。これにより、バリデーションの信頼性が一層高まることが期待されます。
HPVMの7つの構成要素
特許技術に含まれる7つの構成要素が、AI-PVシステムの変化に対応するための基盤となっています。具体的には以下の通りです:
1.
ICSRテンプレート症例 - 専門家による確認済みの情報を基にした症例です。
2.
√N+1 母集団比例サンプリング - 安全性情報の精度を高めるためのサンプリング手法です。
3.
本番凍結バリデーション環境 - 実際の作業環境を模したバリデーションを行います。
4.
性能基準 - 100%の一致または信頼区間を満たすことを基準に設定しています。
5.
継続的再バリデーションサイクル - 一度の評価にとどまらず、継続的に精度を確認します。
6.
アラートメカニズム - 異常を事前に把握できる仕組みです。
7.
差分評価と完全なトレーサビリティ - すべてのプロセスの追跡が可能となるよう設計されています。
今後の展望
今後、ヒロファーマコンサルティングではこの特許技術をGVP CSV Servicesに組み込み、以下の2つの施策を実施する予定です。
- - GxPコンサルティング会社向けのライセンス契約や協業提案を行います。
- - 医薬品メーカー向けには条件付きの無償ライセンスを提供し、AI技術の普及を促進していく方針です。
さらに、世界的な権利を保護するため、2025年までにPCT国際特許出願を行う計画です。代表取締役の集 弘就は、「この特許が、AIを用いた医薬品安全性監視業務の新しいモデルを提供することを期待しています」と語っています。これはより効率的で持続可能なPV業務実現への一歩であるとされています。
会社概要
ヒロファーマコンサルティングは、GVPやCSVのコンサルティング、AI-PVバリデーション、規制対応支援を専門とする会社です。大阪府大阪市に拠点を置き、医療業界に最適なサポートを提供しています。
お問い合わせ
本件に関する問い合わせは、以下のリンクからご連絡いただけます。
ヒロファーマコンサルティング公式ウェブサイト
YouTubeチャンネル
ヒロファーマコンサルティングの特許技術が、今後の医薬品業界にどのような影響を与えるのか注目です。