ブレインパッドとインフォバーンが手を組む新たなDX支援プログラム
株式会社ブレインパッド(東京都港区)が、この度株式会社インフォバーン(東京都渋谷区)と業務提携を結び、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む企業向けに新たな支援プログラムを作成しました。その名も「デザイン思考による分析テーマ・サービス価値探索プログラム」。このプログラムは、2023年7月1日からの提供が開始される予定です。
DXの現状と課題
近年、多くの企業がDXに対して積極的に取り組んでおり、これを「2周目のDX」と表現しています。しかしながら、一部の企業はその効果が限定的であり、実際に「分析の成果が見えない」「適切なテーマが設定されていない」などの声が多く寄せられています。独立行政法人情報処理推進機構が実施した調査によると、日本企業の約70%がDXに取り組んでいると回答する一方で、その成果に対する実感はまだまだ薄い状況にあります。
ブレインパッドでは、顧客から「今後の競争力を生むテーマが見つからない」、「即座に実践できる解決策が足りない」といった悩みが多く寄せられ、多様な課題に直面している企業が多いことを認識しています。それに対する解決策として、同社は「技術的支援」とともに「テーマ設定」にも焦点を当てることが重要であると考えています。
デザイン思考の重要性
インフォバーンは、デザイン思考というアプローチを用いて「厄介な問題」の解決に取り組んできました。受益者の立場を考慮し、適切な分析テーマを定義することがDXの成功には欠かせません。ブレインパッドはインフォバーンと協力し、分析テーマやサービス価値を高める共創型ワークショッププログラムを提供します。
このプログラムは、企業の社員とブレインパッドのスタッフが一緒に参加し、一日から数日にわたって共創的に進行します。単に問題を解決するだけでなく、問題を定義しなおすために必要な視点を提供します。さらに、人間中心の考え方を基点に、受益者のニーズに基づいた開発が行われます。
プログラムの展開
プログラムは2つの主な領域に分かれています。まずひとつは「分析テーマ探索プログラム」で、先進的な事例を用いて組織のビジョンを明確にし、未来の課題に基づいた分析テーマを発想します。特に、既存の課題を超えて企業の競争力を生み出すためのテーマ発見を重視します。
もうひとつは「サービス価値探索プログラム」で、ターゲットとなる顧客のニーズを定義し、新しいサービスや機能を提供する方法を模索します。これらのプログラムの特徴は、企業のニーズに応じてカスタマイズが可能な点です。
生成AIとの融合
また、ブレインパッドはインフォバーンと共に生成AIとワークショップを結びつける取り組みも進めています。これにより、プログラムの飛躍的な進化と新たな価値の創出を目指しています。
安全な変革の手助け
インフォバーンの木継則幸氏はいいます。「不確実性の高い現在、企業は問題や解決法を見出す力が求められています。デザイン思考はその手助けとなるでしょう。」
さらにブレインパッドの関口朋宏氏も「本質に向き合うことが重要です。本プログラムは、企業がデータを活用することで成長と競争力を高めていくためのサポートとなることを信じています」と述べています。
このように、両社の協力によって生まれた「デザイン思考による分析テーマ・サービス価値探索プログラム」は、DXを進める企業にとって新たな飛躍をもたらすことでしょう。具体的な内容に関しては、公式ウェブサイトでの詳細な情報提供が予定されています。 https://www.brainpad.co.jp/services/professionals/value-discovery.html