妄想と現実が交差する空間『みらい作庭記 - SIGHT of IMAGINATION - 』
東京都港区に位置する「ウォーターズ竹芝」は、2020年にオープンした水辺の複合施設で、来街者と地域の人々の憩いの場として活躍しています。特に中央のプラザは、多くの人々に「水辺の自由時間」を提供し、さまざまなイベントが開催されています。
今年も、慶應義塾大学 環境情報学部の田中浩也教授を中心としたチームが同施設で「新しい庭」の創造に挑戦します。タイトルは『みらい作庭記 - SIGHT of IMAGINATION - 』。このプロジェクトでは、昨年に引き続き、3DプリンタやAR技術を駆使し、「妄想風景」をテーマにした作品を展示します。
展示内容は、日本の伝統的な風景を再構築し、現代的な解釈を加えたものです。江戸時代の浜離宮恩賜庭園を眺めながら、令和の学生たちがどのように「新しい庭」を生み出すのか、体験することができます。この興味深い取り組みは、2024年11月9日から10日の2日間、ウォーターズ竹芝のプラザで行われます。
展示の概要
- - タイトル: 『みらい作庭記 - SIGHT of IMAGINATION - 』
- - 開催期間: 2024年11月9日(土)〜2024年11月10日(日)
- - 開催時間: 11:00〜17:00
- - 料金: 入場無料
- - URL: ウォーターズ竹芝公式サイト
- - ハッシュタグ: #みらい作庭記
作品紹介と製作者の想い
「立体凧’空連’」
製作者: 阿部辰海(慶應義塾大学 総合政策学部 4年)
この凧は、3Dプリンタを使って立体的な非対称形状を持つ凧を作り上げました。従来の平たい凧とは異なり、幾何学的なデザインが特徴で、展覧会での展示が楽しみです。空中に浮かぶ独特な姿がウォーターズ竹芝の風景と融合する様子は必見です。
「海月灯」
製作者: 上野祥太(慶應義塾大学環境情報学部 3年)・伏木和香(同 2年)
AR技術を用い、3Dプリント作品にスマホでのスキャンを通じて新たな体験を提供します。現実世界に浸透するARの力で、展示物が動き出す様子を楽しめるでしょう。
「計極庵」
製作者: 谷口朝洋 (慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 1年)
この茶室は、デジタル技術が日本の伝統と融合したデザインを実現。形状最適化技術を駆使して独特の空間を創造しました。その調和のとれた空間で特別なひとときを過ごせます。
企業とのコラボレーション
このプロジェクトには、一般社団法人竹芝タウンデザイン、及び田中浩也研究室が関与しています。彼らはウォーターズ竹芝の特性を活かし、リサイクルプラスチックを使った持続可能なものづくりを進め、脱炭素社会の実現を目指しています。
まとめ
「ウォーターズ竹芝」と慶應義塾大学のコラボレーションから生まれる『みらい作庭記』は、単なるアート展示にとどまらず、未来へつながる新たな可能性を探る貴重な機会です。多くの来場者が、妄想の中の新しい庭を体感できることを期待しています。