エンジニアの育成を目指す提携
アイレット株式会社と株式会社システムシェアードは、2023年に業務提携契約を締結し、Amazon Web Services(AWS)に関するエンジニアの育成事業を強化することを発表しました。この提携により、両社は専門知識を持ったエンジニアの育成を目指しているとのことです。
提携の背景
経済産業省の調査によれば、2030年には国内で約78.9万人のIT人材が不足する見込みです。特に、クラウドの普及が進む中でAWSに精通したエンジニアの需要が急速に高まっています。このため、アイレットとシステムシェアードは、協業によりこの課題に立ち向かうことを決定したのです。
アイレットは、AWSプレミアティアサービスパートナーとして多くのプロジェクト実績を持つ一方、システムシェアードもAWS認定トレーニングパートナーとしてのノウハウがあります。この2社が協力することで、エンジニア育成プログラムがより充実したものになることが期待されます。
育成プログラムの実施
両社は、AWSクラウドサービスを活用したエンジニア育成プログラムを展開予定です。これにより、単に育成だけでなく、システム開発やAWSを活用した設計・導入・運用のトータルサポートサービスも提供していく考えです。また、地方でのAWS需要の増加に伴い、協業を通じてビジネスの拡大を図る方針です。
両社の取り組み
アイレットは、2021年に「内製化支援推進AWSパートナー」に認定されています。この実績をもとに、技術力の発信にも力を入れ、自社オウンドメディア「iret.media」にて技術ブログを運営しています。また、オンラインでの技術勉強会も定期的に開かれ、多くのエンジニアが参加しています。
一方のシステムシェアードは、約1,630社の企業に対し「東京ITスクール」を通じてIT人材を育成してきました。この取り組みは、競争を超えて企業と協力することで、業界全体の成長を促すことを目指しています。その結果、全員が共に成長できるプラスサム市場の創出に寄与することを目指しており、国内外の先端技術を取り入れた教育の導入にも力を注いでいます。
まとめ
アイレットとシステムシェアードの業務提携は、IT人材不足の解消に向けた重要な一歩です。AWSに関する専門知識を持ったエンジニアの育成が進むことで、クラウド市場の拡大が期待されます。今後も両社は協力し、それぞれの強みを活かした取り組みを通じて、IT業界全体の発展に寄与していくことでしょう。