学習指導要領改革提案
2025-03-26 15:54:06

教職員のアンケート結果から見える学習指導要領の改革提案

教職員アンケート結果から見える学習指導要領の改革提案



2024年7月から8月にかけて、School Voice Projectが実施した、全国の教育現場における授業の持ちコマ数に関するアンケート調査が注目を集めています。この調査は、学校の学習指導要領の内容量とその負担感について教職員がどのように感じているかを明らかにすることを目的としています。

アンケート調査の概要


今回の調査には、全国の小・中・高等学校に勤務する教職員が対象で、合計で418件の回答が寄せられました。特に、小学校に関わる教職員からの回答が306件と最も多く、中学校から85件、高等学校からは39件、特別支援学校からは13件の意見が集まりました。

教職員の負担感


小学校の現状


小学校の教員において、学習指導要領の内容量に対する意見では、「多い」や「やや多い」と感じている割合が高く、特に外国語では83%、国語では81%がそのように回答しています。一方で、「ちょうどよい」と感じる教科もあり、音楽や図画工作では49%から47%と、比較的高い値を示しました。これは、特定の教科での負担感のバラつきが伺えます。

中学校の見解


中学校でも、類似の傾向が見られ、外国語に関しては100%の教員が「多い」と回答しました。これは、他の教科に比べ圧倒的に高い数値であり、特に中学校では生徒会活動や行事の負担が強く意識されていることがうかがえます。

高等学校の状況


高等学校では、特別活動に関して「ちょうどよい」と感じる教員が52%となり、他の校種とは異なる傾向が見えました。この背景には、高校生の教育現場がより柔軟性を有していることが影響しているのかもしれません。

内容の精選に関する意見


教職員からは「学習指導要領の内容を精選する際の考え方」は様々な意見が寄せられました。特に多かったのが、総合的な学習の時間を削減することを求める声です。これは、実施にかかる準備や調整が教員にとって大きな負担となるためです。また、実用性に欠ける内容についての見直しが求められる声も上がっています。

提案された改革案


教職員からの意見を基に、以下のような改革提案が浮上しています:
  • - 授業時数の見直し:標準授業時数の上限設定や、45分授業の導入、午前中で授業を終了できるように structuring の再考。
  • - 教育内容の精選:特に小学校では時代に合わない内容の削減が求められています。ほかの教科に関しても、核心的な内容の整理が必要です。

今後もSchool Voice Projectは、教育現場のニーズを反映しながら、さらなる改善提案を続けていくことが期待されています。教職員の声に基づく新たな学習指導要領の形が、一日でも早く実現することを願っています。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人School Voice Project
住所
東京都港区浜松町2丁目2番15号浜松町ダイヤビル2F
電話番号

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