金沢市の新提案
2022-02-22 10:00:19
金沢市で進化する生理用品の提供プロジェクトについて
金沢市で進化する生理用品の提供プロジェクト
2022年に金沢市長の山野之義氏と共に、金沢大学のWannaBeME代表の嵐柴綾氏、そしてオモテテ株式会社のCEOである高堰うらら氏が参加した生理用品提供プロジェクトが注目を集めています。この取り組みは、生理に関する悩みを持つ高校生を対象に、生理用品を無償で提供する社会インフラの構築を目指しています。
プロジェクトの概要
このプロジェクトの実施期間は約1.5ヶ月で、チームメンバーは週に2回高校へ訪問し、生理用品を設置しました。46の個室トイレに合計841枚のナプキンと80個のタンポンが提供され、ナプキンを取得した生徒は全体の51%に及びました。実施前のアンケート調査では、約70%の生徒が外出中に急に生理が始まった時に困った経験があり、95%が生理グッズの設置を望んでいるとの結果が出ています。
プロジェクトの実施後に行われたアンケートでは、83.1%の生徒が「安心感」を得られたと回答し、61.1%が「利便性」を感じたと報告しました。生理期間中のストレスを軽減し、学校生活をより快適に過ごすための大きな一歩となりました。また、参加者の94.1%がこのプロジェクトを継続してほしいと希望しています。
生理についての新たな認識
プロジェクトにおいて生理用品を必要としない者へのアンケートでも、恥ずかしさや気まずさから生理について話せないという声が多く寄せられました。63%の回答者は、生理に関して質問できる相手がいないと感じており、自由記述には「女性だけでなく男性も生理について考えていくべきだ」という意見もありました。これは、今後の啓蒙活動の必要性を示しています。
運営体制と今後の展望
このプロジェクトは、オモテテ株式会社が生理用品の提供や実証実験の計画を担当し、金沢大学のWannaBeMEが現地サポートを行う形で進められました。今後は金沢西高校への生理用品無償提供の継続や、他校への展開、さらには中学生や社会人への支援を検討しています。そして最終的には、「街中のあらゆるトイレの個室で生理用品を受け取れる」社会の実現を目指しています。
会社/団体の紹介
オモテテ株式会社は、「未来のあたりまえを実装する」をミッションに掲げ、生理用品を全てのトイレでスマホを使って取得できるようにするサービス「unfre.(アンフリ)」を展開しています。
WannaBeMEは、「誰もが『わたしらしく』生きられる社会」を実現するために活動しており、金沢大学を拠点にフェミニズムを身近にする様々な取り組みを行っています。
生理用品の供給ネットワークが整うことで、ストレスのない日常が実現される未来に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
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オモテテ株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷2-19-15宮益坂ビルディング609
- 電話番号
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