ASEANスマートシティの未来を探るハイレベル会合が香川県で開催

ASEANスマートシティの未来を探る



2023年11月10日から11日にかけて、香川県にて「第7回日ASEANスマートシティ・ネットワークハイレベル会合」が開催されました。この会合は、ASEAN地域におけるスマートシティの推進を目的とし、日本とASEAN各国との連携強化を図る重要な場となっています。

ハイレベル会合の様子

会合の概要



主催は国土交通省で、内閣府、総務省、外務省、経済産業省、環境省が協力しました。議長は日本側が国土交通省の国土交通審議官が、ASEAN側はマレーシアの住宅・地方自治省副次官が務め、約200名の参加者が集まりました。この中には、日本政府の高官に加え、多くの企業や団体の関係者も含まれています。

特に注目すべきは、ASEANスマートシティ・ネットワーク(ASCN)のメンバー9ヵ国が一堂に会し、連携を深める機会を得た点です。会合では、「インクルーシビティ」をテーマに、スマートシティの成功事例を共有しました。参加者はそれぞれの国での良い取り組みを披露し、成功の要因や今後の課題について熱心に議論を交わしました。

インクルーシブなデザインの重要性



今回の会合で特に強調されたのは、インクルーシビティ(包摂性)の重要性です。これは、すべての人々がスマートシティの恩恵を享受できるようにするための理念であり、特にマイノリティや高齢者、障害者に配慮した都市づくりが求められています。この理念を土台に、参加者は今後の協力や事例集の作成、継続的な会合の開催について合意しました。

また、日本の事例を参考にした取り組みがASEAN各国でも適応可能かどうかを見極めるため、今後より具体的な行動計画も策定していくことが期待されています。こうした国際的な協力体制が整うことで、スマートシティの実現に向けた足がかりとなるでしょう。

今後の展望



私たちは、ASEAN地域でのこれらの取り組みがどのように進展していくのか、今後も注視していく必要があります。国土交通省は、引き続きASEANスマートシティ・ネットワークとの協力を強化し、持続可能で包摂的な都市づくりに貢献することが求められています。それにより、地域全体が発展し、より良い未来が築かれることが期待されます。

香川県でのこの会合は成功裏に終了し、ASEAN諸国との新たな結びつきが生まれる一環となりました。同地域でのスマートシティの実現に向けた鍵を握る会合として、今後も期待が高まります。

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