プライムデー前の商品閲覧が売上を左右する!ユーザー行動データから紐解く成功戦略
2024年7月16日(火)から開催されるAmazonプライムデー。多くの企業にとって、年間最大の売上機会となるこのイベントで成功を収めるためには、事前に綿密な戦略を立て、顧客の行動を理解することが不可欠です。
株式会社ウブンは、Amazon Marketing Cloud(AMC)を用いて、2023年のプライムデー期間中のユーザー行動を調査し、興味深い結果を得ました。本調査では、プライムデー前後の商品ページ閲覧回数と売上との関係性が明らかになり、売上最大化のための戦略的なヒントが得られました。
プライムデー前に商品ページを閲覧したユーザーの約半数が購入!
2023年のプライムデーでは、購入者の約半数がプライムデー前に商品ページを閲覧していたことがわかりました。特に、購入者の20%程度はプライムデーの1週間前から商品ページをチェックしていたというデータが出ています。
この結果は、プライムデー当日に商品ページに初めてアクセスするユーザーよりも、事前に商品ページを閲覧していたユーザーの方が、購買意欲が高いことを示唆しています。つまり、プライムデー前に商品ページを見てもらう施策を講じることで、ユーザーの購買意欲を高め、売上アップに繋げることが可能となります。
カテゴリ別に見るプライムデー前の商品ページ閲覧数と注文率の関係
さらに、カテゴリ別に見ても、プライムデー前に複数回商品ページを閲覧するほど注文率が高く推移することがわかりました。特に、BeautyやHPC(ヘルス&パーソナルケア)カテゴリでは、プライムデー前の商品ページ閲覧回数の増加が注文率に大きく影響していることが確認されました。これは、これらのカテゴリの商品が、買い回りが多い傾向にあるためだと推測できます。
一方で、プライムデー前に商品ページを1回だけ閲覧したユーザーの割合も高く、約6割に達しています。つまり、事前に商品ページを複数回閲覧させることで、ユーザーの関心を高め、気になる商品として認識してもらうことが重要となります。
プライムデー前のカート・リスト追加だけでは購入に繋がらない?
プライムデー前にカートや欲しいものリストに追加したユーザーの40%以上が、実際に購入に至らなかったという結果も出ています。これは、ユーザーが商品をカートに追加した時点で、必ずしも購入を決意しているわけではないことを示しています。
この機会損失を改善するために、プライムデー期間中にも商品ページへのアクセスを増やすことが重要です。商品ページへのアクセス回数が多いほど、注文率や単価がアップする傾向にあるため、期間中もユーザーの関心を維持し、商品ページへのアクセスを促す施策を講じることが重要です。
プライムデー期間中の商品ページ閲覧回数も売上アップに貢献!
2023年のプライムデー期間中、購入したユーザーの77%が2回以上商品ページを閲覧していたという結果が出ています。このデータから、プライムデー期間中も商品ページへのアクセスを増やすことで、注文点数や単価を向上させ、さらなる売上アップに繋げることが可能となります。
まとめ:プライムデー前後における複数回商品ページ閲覧が売上最大化の鍵
今回の調査結果から、プライムデー前も期間中も、ユーザーに商品ページを複数回閲覧してもらうような施策を講じることで、売上最大化を図ることが重要であるということが明らかになりました。
ウブン株式会社は、Amazonマーケティングを支援する無料の分析ツール「Ubun BASE」を提供しており、AMCの一部機能を「Ubun BASE」でも利用することができます。詳細については、下記のリリースをご確認ください。
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