全国町字単位の空き家率推定データ公開
マイクロベース株式会社はこのほど、全国町丁字(町字)単位での空き家件数を推定した「全国町字単位空き家率推定データ」を無料で公開しました。これは国勢調査などの公的オープンデータをもとにしたもので、地域の状況把握や施策の検討を促進するためのツールとして期待されています。
本取組の背景
日本では、適切に管理されない空き家が増加しています。これにより老朽化や周辺環境への悪影響が懸念されています。各自治体では空き家対策や管理の奨励など、さまざまな施策を取り組んでいますが、空き家の実態を把握するには多くの手間と時間が必要です。
今年実施された空き家外観調査は、しばしば5年に1回程度の頻度で実施されるため、急増する空き家の把握が難しく、所有者との連絡も困難になることが多いのが現状です。そこで、マイクロベースは、自治体が簡単に空き家の状況を把握できるような解決策を模索し、このデータの公開を決定しました。
目指すもの
この新たなデータにより、「どの地域で」「どの程度」空き家が発生しているのかを簡単に把握できるようになります。これにより、自治体は調査や施策の方針決定をしやすくなります。具体的には、国勢調査のデータを基に空き家が多い可能性のある地域の仮説を立て、外観調査やデータ整備を進める助けとなるのです。
推定方法
その実施方法は以下の通りです:
1.
学習データ作成: 豊田市の空き家調査結果と国勢調査のオープンデータを結合し、学習用データセットを作成。
2.
モデル学習: 学習データをもとに、空き家発生の傾向を学習した機械学習モデルを構築。
3.
全国推定: このモデルを全国データに適用し、町字単位で推定結果を出力しました。
豊田市の調査データを用いたテストでは、高い精度を確認しています。決定係数R2が0.7994という素晴らしい数値に達しました。
データのダウンロードと仕様
データは公式サイトから無料でダウンロード可能です。利用には簡易なフォームの記入が必要で、頂いた情報は今後の改善に役立てられます。データライセンスはCC BY-ND 4.0で、商用利用も可能ですが、加工や改変したデータの公開は禁止されています。
注意事項
ただし、このデータは推定値であり、実際の調査と同等の精度を保証するものではありません。特に工業地帯や商業地帯など、人口統計による説明が難しい地域での精度は低下する可能性があります。
今後の展開
今後は、このデータのフィードバックを受けて更新や改善を行い、次の国勢調査の結果が公開されるタイミングで最新版を発表する計画です。また、空き家調査に協力できる自治体を募集中で、各地域特性に応じたより精緻な空き家把握を目指しています。
お問い合わせ先
ご意見や要望はマイクロベース社までお寄せください。私たちは常にデータ改善に力を入れ、地域の空き家問題解決に貢献できるよう努めております。
マイクロベース株式会社は、未来の世代のための持続可能な社会の実現を目指しています。私たちは最新のAIとデータ分析を駆使し、様々な課題を解決するための取り組みを続けています。