イープラスとインターパークトリプルが新たな文化交流を実現する業務提携

株式会社イープラスは、韓国のトラベル＆エンターテインメント企業「インターパークトリプル」と業務提携を結びました。この提携により、日本と韓国のライブエンターテインメントやレジャーチケットの相互販売を実現し、文化交流の一層の活性化を目指しています。

イープラスは、2016年に「ｅ＋インバウンド・チケット販売サイト」を立ち上げ、年間約1200のイベントや施設のチケットを海外向けに提供してきました。訪日外国人客の増加が続く中、特に韓国からの観光客が日本を訪れるケースが増えており、2024年の上半期には韓国から519万人が日本を訪れるとされています。このような背景の中、両国間のエンターテインメントに対する情報伝達やチケット購入の簡便化が求められていました。

これまで、日本のコンテンツが韓国市場で確固たる地位を築く一方で、韓国の文化や芸術も日本で人気を集めています。特にK-POPを中心とした音楽や、アート、スポーツの文化に対する関心は高く、相互交流の需要が高まっています。イープラス社長の倉見尚也氏は、「日本のアーティストやコンテンツが海外展開を強化し、K-POPの需要が顕著に増加している」と述べており、この提携によって両国の文化交流を一層進展させていきたいと意気込んでいます。

インターパークトリプルのCEO、チェ・フィヨン氏は、日本のエンターテインメントと旅行を融合させることにより、文化コンテンツを楽しむ機会を増やすことを目指すとコメントしています。観光とショッピングだけではなく、韓国の多様な文化公演も楽しめるようにしたいとの意向です。また、自社の「TRIPLE Korea」サービスを通じて、日本人旅行者が韓国のグルメやアクティビティをもっと身近に体験できることへの期待も表明しています。

この提携は、韓国のK-POPコンサートや文化体験のパッケージ、韓国で開催される日本のコンサート、ミュージカルなどのチケット販売から始まります。両社は、観光業の拡大だけではなく、文化交流を通じた新たなビジネスモデルの可能性を見据えています。また、この動きは、エンタメとトラベル事業だけでなく、両国間のビジネス協力の新たな形としても注目されています。

今後、両国の興行主催者との密接な協力を得て、さらなるエンターテインメントや文化体験の取り扱いを拡充する計画です。日本と韓国のエンタメ&カルチャーの交流を促進することにより、国際的な観光地としての競争力を高め、観光立国日本の実現に寄与することが期待されています。