整備士の働き方改革が進化!
自動車業界の働き方が変わりつつあります。特に整備士の職場環境は、ここ数年で顕著な改善が見られ、年間休日が増加しています。
自動車業界専門の求人サイト『カーワク』を運営する株式会社アプティの調査によれば、整備士の求人データを分析した結果、2025年の時点で年間休日110日以上の企業が増加し、約2倍に達しています。これは、従来の「整備士が休めない」というイメージを覆すものです。
調査元:カーワク
『カーワク』は、整備士をはじめとした自動車技術者の求人を取り扱うプラットフォームであり、全国の求人情報を集約しています。今回の調査は、2025年7月から8月にかけて掲載された8,397件の求人を対象に行われました。
調査内容の概要
- - 調査対象職種: 自動車整備士
- - 調査件数: 8,397件
- - 調査地域: 全国
整備士の年間休日の現状
調査の結果、整備士の平均年間休日は106.4日であることが判明しましたが、これは全職種の平均休日日数調査(112.1日)と比較するとやや少ない結果です。しかし、過去3年との比較において、整備士の休日日数は改善傾向を見せています。かつては年間休日が110日を超える企業の割合が22.1%でしたが、現在は41.9%に増加しました。
人気求人の特長その1: 年間休日の多さ
調査において人気求人(応募数上位5%)は、平均113.9日の年間休日を確保しており、これは他職種の全国平均(112.1日)を上回ります。整備士求人の中でも、年間休日の多さが魅力とされ、多様な労働環境が求職者に選ばれています。
業態別の年間休日の推移
さらに詳細な分析を行うと、ディーラーの整備士求人は他業態の整備工場よりも年間休日が多い傾向にあります。特にディーラーの平均年間休日は110.1日で、ディーラー以外の104.1日よりも多く、完全週休2日制や長期休暇を導入する企業が増えている背景があります。近年はディーラー以外の工場でも休日数を増やす動きがあり、業界全体として改善が進んでいることが示されています。
地域毎の休日日数にも差
地域によっても整備士の年間休日に差が見られ、関東や中部、近畿地方は全国平均を上回る休日を提供しています。一方で、北海道や東北、九州地方では若干低い傾向が見受けられます。
今後の展望
近年の調査から、整備士の働き方改革が進展していることが浮き彫りになりました。整備士は、経験やスキルに関係なく平等に休暇を持つ権利があり、その企業での働きやすさを示す重要な要素となります。調査結果に基づいて今後も取り組む企業がさらなる増加を予測しています。
企業への今後のアプローチ
『カーワク』では、求職者が質の高い職場環境を見つけられるように、求人票に年間休日の具体的な情報を掲載する取り組みを強化します。企業に向けては、採用競争力を高めるための情報提供を充実させる計画です。
企業について
『カーワク』を運営するアプティは、2017年にサービスを開始し、業界の人手不足の解消を目指しています。掲載から採用までを全て無料とし、幅広い職種の求人情報をサイト上で提供しています。整備士を含めた多様な専門職が企業側から求められる中、今後も『カーワク』の価値は向上していくことでしょう。
最後に
自動車業界での整備士の働き方が劇的に変わり、労働環境の改善が求められています。今後も業界全体のトレンドを見守りつつ、働きやすい職場を提供する企業増加に期待が寄せられています。