3D Systems社がGeomagic Wrapの最新バージョンを発表
3D Systems社が新たにリリースした「Geomagic Wrap」2024.3.0は、3Dスキャンやメッシュデータの最適化に特化したリバースエンジニアリングソフトウェアです。これまで以上に直感的かつ精密なデータ変換が可能になり、様々な製造やデザイン分野での利用が期待されています。
主な機能と改善点
この最新バージョンには、いくつかの新機能と大幅な改善が施されています。特に注目すべきは、以下の機能です。
1. 2D比較機能の追加
新たに導入された「2D比較」機能は、テストオブジェクトと参照オブジェクト間の偏差を視覚的に表示します。この機能により、平面上での偏差確認が容易になり、設計や品質管理の効率が大幅に向上しました。データの精度検証もこれまで以上にシンプルになります。
2. 偏差補正機能
生産工程で発生する材料の収縮や膨張に対抗するため、「偏差補正」機能が搭載されました。これにより、3D比較結果を基にポリゴンが自動で調整され、実物に即した精密な3Dモデルが生成可能です。この機能は、特に精密な設計プロセスを求めるユーザーにとっては強力な支援ツールとなります。
3. PLY形式の色付き点群への対応
カラーデータを持つPLYファイルの点群データが取り込めるようになり、視覚的に伝わりやすい3Dモデルの作成が実現します。エンターテインメントやアート制作など、色彩情報が重要な場面での表現力アップが期待されます。
その他の新機能
- - シュリンクラップ: メッシュの外部面を基に水密メッシュを自動生成し、形状の統合を容易にします。
- - メッシュドクター: 退化ポリゴンを検出し、メッシュ品質の向上を図ります。
- - 出力精度の選択肢が増え、ファイル形式に応じたカスタム設定が可能になりました。
- - ユーザーインターフェースも改善され、より直感的な操作が可能となっています。
システムクリエイトの役割
システムクリエイト株式会社は、3Dデジタルツールの導入支援や販売、技術サポートを提供しており、これらのソフトウェアを用いたものづくりを推進しています。彼らは、3Dプリンターや3Dスキャナー、CAD/CAMなど、幅広い製品を取り扱い、自社の技術を活かした受託造形サービスも提供しています。
この新しいGeomagic Wrap 2024.3.0は、設計者やエンジニアにとって貴重なツールとなることは間違いありません。精密で直感的な操作により、製造やデザインプロセスをさらなる高みへ導くことでしょう。最新情報は公式サイトで確認できますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
会社情報
- - 社名: 株式会社システムクリエイト
- - 代表者: 川上正義
- - 設立: 1992年6月19日
- - 所在地: 大阪府東大阪市荒本新町1-20
- - 電話番号: 06-6618-8555
- - FAX: 06-6618-8566
- - HP: システムクリエイト