こどもたちの夢を育む職業体験イベント「みらいのたからばこ」
2024年11月9日(土)から10日(日)まで、大阪のインテックス大阪にて開催される「みらいのたからばこin大阪」は、4歳から15歳(主に小学生)を対象にした地域密着型の職業体験イベントです。主催は、育児支援やママのキャリア支援に取り組む株式会社ママそらが運営する「みらいのたからばこ実行委員会」で、約2.4万人の来場者を見込んでいます。
このプロジェクトの目的は、子供たちがおしごとを通じて夢や希望を育み、地域の大人たちとの交流を促進すること。職業体験を通じて、世代や業界の垣根を超えた地域社会を共創し、ウェルビーイングな社会の実現を目指します。ウェルビーイングは、個人や社会の良い状態を指し、日常生活における健康、経済的状況、環境の影響を考慮した重要な概念です。
昨年の開催実績
「みらいのたからばこ」は昨年度も成功を収め、2023年11月にはインテックス大阪で約1.7万人が来場しました。この成功を受け、2024年には様々な地域での開催を予定しており、将来的には全国展開も見込んでいます。これまでの開催地は、京都、泉佐野市、あべのキューズモール、兵庫、岸和田市など多岐にわたり、多様な体験が提供される場となっています。
中小企業の参加が75%!
このイベントの特徴は、出展企業の77%が中小企業である点です。日本の企業の99.7%を占める中小企業は、人手不足や後継者不足に悩まされていますが、「知らないから」という理由でその存在が軽視されがちです。「みらいのたからばこ」は、地域の町工場やその職人と直接接する機会を提供し、子供たちや保護者にその魅力ややりがいを伝えます。
また、参加する大学生や専門学生のボランティアがそのおしごと体験をサポートし、現場の生の声を届けます。このような場を通じて、さまざまな世代の人々が交流し、地域のキャリアパスを考えるきっかけになればと願っています。
無料の職業体験で未来を開く
「みらいのたからばこ」では、すべての子供たちが平等に参加できるよう、入場料や参加費は無料で提供しています。このイベントは、児童養護施設からの子供たちも参加できるため、誰もが様々な体験を通じて人生の多様な可能性を知ることができるよう配慮されています。この取り組みにより、子供たちに色々な職業の選択肢と働く喜びを伝え、誇りを持たせることを目指しています。
地域の未来を支える構想
「みらいのたからばこ」は、キャリア格差を是正し、地域の問題解決を目指しています。現在、国民の6.5人に1人が相対的貧困と言われる中、職業体験を通じて子供たちが未来に向けた一歩を踏み出す手助けができると考えています。
イベントの開催に向け、クラウドファンディングも行っており、目標金額を110%達成しました。この成果は、地域の企業や個人が未来を担う子供たちに手を差し伸べようとする気持ちの表れです。
今後も三重や福岡での開催を計画しており、2030年までに日本全国への展開を目指しています。「みらいのたからばこ」は、子供たちが自分にできることを見つけるサポートを続け、地域全体の活性化を促進する重要なイベントとして成長していくことでしょう。