障がい者アートで地域を活性化する試み
石川県金沢市に拠点を置くNPO法人地域支援センターポレポレは、障がい者の創造性を活かした新たなクラウドファンディングを2024年12月10日よりスタートします。この取り組みは、障がい者アートを通じて福祉施設利用者の経済的自立や社会参加を促進し、地域活性化を図ることを目的としています。プロジェクト名は「百万石フォント」製品開発プロクト。具体的には、石川県特有の「百万石フォント」を活用したオリジナル傘の制作を行います。
プロジェクトの背景と目的
障がい者の生活を支援するために、今までの福祉の枠組みを超えた新しいアプローチが求められています。ポレポレは、就労支援プログラムの一環として、経済的自立を促すことを目指しています。このプロジェクトを通じて、障がいのある方々の個性や創造性を引き出し、地域の魅力を向上させることが期待されています。
「百万石フォント」は、地域特有のデザインやモチーフを取り入れることで、観光客や地域住民にも魅力的な商品を提供します。さらに、このプロジェクトは、地元企業との協業を通じて、障がい者の工賃向上にも貢献します。
クラウドファンディングの詳細
このクラウドファンディングは、以下の流れで進められます。
1. ポレポレがクラウドファンディングで製造資金を募集。
2. 支援を募る資金をもとに「百万石フォント」を活用した製品を製造。
3. 完成した商品をポレポレの販路(事業所の売店、ECサイトなど)で販売し、得た売上をメンバーに還元。
4. 得られた収益の一部を次回商品の製造資金に充て、持続可能な事業モデルの構築を目指します。
ご当地フォントの独自性
「百万石フォント」は、全国各地で展開されるご当地フォントの一つであり、障がい者とデザイナーが共に制作したものです。このフォントは、地域文化を形にする独自性があり、観光振興にも寄与しています。今回制作される傘には、金沢の地域性を反映したデザインが施されています。また、フォントはオープンデータとして提供され、地域の新たな商品開発にも利用されます。
未来の展望
今後の展望として、ポレポレでは「百万石フォント」を活用した日用品やインテリア製品の開発も進めていく予定です。これにより、障がいのある方々が制作した商品を広く届け、経済的自立と社会参加を推進することを目指します。
最後に、プロジェクト担当者のNPO法人地域支援センターポレポレの菊義典氏は、今回のクラウドファンディングの意義を強調しています。「このプロジェクトは、障がいのある方々の創造性を生かし、地域の魅力を発信する新しい形の取り組みです。皆様のご支援が、彼らの経済的自立と社会参加の促進につながります。」
クラウドファンディングの概要
- - プラットフォーム: READYFOR
- - 目標金額: 200万円
- - 実施期間: 2024年12月10日〜2025年2月7日
- - 内容: 障害のある人の経済的な自立を支援する、福祉発の製造小売業モデル開発プロジェクト
- - クラウドファンディングページはこちら
この取り組みを通じて、障がい者の創造的なエネルギーを地域の活性化に繋げることが期待されています。