仙台市における新たな冷凍保管サービスの登場
2025年10月、仙台市に登場する冷凍保管サービス『COLD X NETWORK』が注目を集めています。このサービスは、霞ヶ関キャピタル株式会社の子会社であるX NETWORK株式会社が展開するもので、短期的かつ小口のニーズに応えるために設計されています。これまで冷凍食品に特化していたこのネットワークが今回は新たに冷蔵品にも対応し、より多様な物流サービスを提供することになります。
仙台市の経済的な背景
仙台市は東北地方において唯一の政令指定都市であり、商業機能の中心地として知られています。東北自動車道や仙台空港、仙台港を通じて、地域内外の物流がスムーズに行われる立地にあります。これにより、『COLD X NETWORK』は仙台拠点を広域物流のハブとして機能させ、東北6県だけでなく首都圏にもアクセスしやすい形で提供します。
需要の高まり
近年、冷凍食品や季節ごとの商品の需要が増している背景には、EC市場の拡大があります。このため、一時保管を必要とする冷凍冷蔵品が増え、多くの企業が物流会社に依存する傾向が強まっています。その結果、2024年11月に立ち上がった埼玉県の第1号拠点では、約8か月で300件以上の利用登録があり、これまで多様なニーズに応えてきました。
冷凍・冷蔵品の保管サービス
仙台拠点では、冷凍保管だけでなく青果物や加工食品の冷蔵保管も行います。また、EC出荷サービスには、ギフトラッピングや熨斗の貼り付けといった流通加工業務も含まれています。このように、地域のさまざまな事業者のニーズに柔軟に応える体制が整っています。
施設の概要
"LOGI FLAG DRY&COLD 仙台泉Ⅰ"という環境配慮型の物流施設で運営されるこのサービスは、冷凍・冷蔵対応で合計3,732枚分のパレットを保管可能です。また、東北自動車道の「泉」ICから約1kmと、アクセスも非常に便利です。
サービス説明会の開催
新しいサービスの開始に伴い、解説&見学会を開催します。日時は9月17日、18日、19日の3日間で、荷主企業や物流会社に向けた情報を提供する場となっています。参加者には冷凍・冷蔵区画の見学と、具体的な運用方法についての説明が行われる予定です。
まとめ
『COLD X NETWORK』は、冷凍保管サービスの新たな形として、仙台市において重要な役割を果たすことが期待されています。地域の物流の中心地である仙台市において、このサービスがいかに広がっていくのか、今後の動向に目が離せません。