ベトナム人向けの新しい就職支援実証実験
株式会社ICが運営するポータルサイト「LocoBee」が、ベトナムからの就労者支援のために、新たに実証実験を開始しました。この試みは、ベトナム人が日本での経験を活かして、帰国後の職探しをスムーズに行うためのものです。この実証実験は、Job Houseと共同で取り組まれており、具体的な内容と目的を以下に詳述します。
実証実験に至った背景
2023年末の時点で、日本に在留するベトナム人は57万人を超え、その中で30万人以上が日本で働いているというデータがあります。毎年、多数のベトナム人が日本に渡り、また同時に多くが帰国しています。帰国後のキャリアに関しては、多くの課題が存在しています。特に、日本での実務経験が自国の職場環境とマッチしない、希望する職種に就けない、採用側の理解が不足していることなどが問題視されています。
取り組むべき課題
こうした現状を踏まえ、LocoBeeはJob Houseと協力し、ベトナム人の雇用支援に向けた取り組みを進めます。対象としては、日本での労働経験がある技能実習生や留学生などが含まれたグループです。この実験においては、これらの人材が日本で培った日本語スキルと職業上の能力を活かし、ベトナム国内での就職活動を円滑に行えるよう支援していくことを目指しています。
実証実験の具体的な内容
LocoBeeでは、2万7千人の会員を活用し、メルマガやLocoBeeマガジンで情報を発信し、Facebookを通じた広報活動を行います。これらの活動を通じて、就職を希望する在留ベトナム人の人材確保を図ります。また、Job Houseは月に一度の就職支援セミナーを主催し、集まった人材と企業とのマッチングを行います。この実証実験は、2023年7月から9月の約3ヶ月間にわたって行われます。
Job Houseについて
Job Houseは、ベトナム国内での人材事業において10年以上の経験をもつ企業です。400社以上にサービスを提供してきた実績があるJob Houseは、豊富なデータベースと広範なネットワークを強みとし、候補者が自分の能力を最大限に活かせる環境作りを大切にしています。
LocoBeeの役割
一方、LocoBeeは、日本に関心を持つベトナム人向けのメディアとして、就職情報の提供やキャリア支援に特化した活動を行っています。また、両社の協力により、ベトナム人と日本の企業を結びつけ、双方の経済発展に寄与することを目指しています。多様な情報発信を通じて、ベトナム人が日本での経歴を活かしつつ、自国での職業選択肢を広げる手助けを行うのです。
この実証実験は、ベトナムと日本の架け橋となる新しい試みとして注目されています。