新たな実践型プロデュース企業が創出する都市の未来
1965年に断熱建材の販売・施工を開始した東邦レオグループは、時代の変化に適応しながら多様な事業展開を行ってきました。特に1981年には屋上緑化資材という新たな分野に進出し、東京都が推進する屋上緑化の義務化という政策を背景に、事業を拡大させてきました。屋上緑化に関する技術を駆使した緑化関連事業は、環境問題への配慮が高まる中で注目を集め、多くの実績を残しました。
2005年には、商業施設において屋上庭園のデザイン及び管理を行うトータルプロデュース業務を開始。約200の施設に100名以上のスタッフを派遣し、訪問者とのコミュニケーションを図ることで、関係の構築を目指しました。これにより、来場者にとって居心地の良い空間が提供され、さらに集客にも成功を収めました。
2012年には地域に密着した地場工務店と提携し、「プラスワンリビング」という木造住宅用の屋上リビングを手掛けました。これにより、6,000を超えるオープンな集いの場を創出し、忙しい日常生活の中でも家族や友人が共に過ごすことのできるスペースを提供しています。
しかし、現代の都市は多様性や創造性を必要としています。このため、今後の街づくりにはダイバーシティの実現とともに、地域資産のバリューアップが求められます。また、地方都市では高齢化や人口減少といった課題にも対応する必要があります。これに応える形で東邦レオグループは、共用空間を利用した賑わい創出を目指す『株式会社NI-WA』を設立しました。
NI-WAは、ポジショニング分析や集客施策の提案、空間の維持管理、イベントの企画・運営を通じて空間の価値を最大化することを目的としています。街の利便性や快適さを高めるだけでなく、新しいワーキングスタイルを提案する次世代型グリーンオフィスの構想にも着手します。また、地域の特色を活かしたテナントリーシングを行い、賑わいのある空間を広げることに力を入れています。
NI-WAの理念は、空間を「場」として捉え、アップサイクルと価値創造を実践することです。これは、様々な人が集まり、創造性を発揮できる空間を提供することで、コミュニティの活性化を図ります。オフィスの空間においても、優れた人材を惹きつけるための差別化が重要視され、ボーダレスな取り組みが進められています。
自社の最新技術を駆使し、街の冷却効果をもたらす「グリーンインフラ」の導入も視野に入れており、ゲリラ豪雨対策に寄与することが期待されています。また、コミュニティづくりのノウハウを活かし、文化やクリエイティブの力を使って「魅せる街」づくりを進行中です。
株式会社NI-WAの基本情報
- - 創立: 2016年7月11日
- - 所在地: 東京都渋谷区神宮前3-20-19
- - 代表取締役: 吉川 稔
- - 資本金: 2,000万円
- - 事業内容: 街づくりにおけるコンサルティングおよび空間の維持管理
社名「NI-WA」は日本の美しい庭文化からインスパイアされたもので、空間の美意識を体現しています。代表取締役の吉川は、ファッションやコミュニティデザインに精通し、これまでの経験を生かして「クリエイティブ」と「テクノロジー」を融合した街づくりを目指しています。
このように、東邦レオグループは新たな挑戦を通じて、未来の都市を耕していくことを目指しています。