就活早期化の影響を受ける2025年卒の学生たち
最近、就職活動の早期化が進んでいる中で、2025年卒業予定の大学生・大学院生を対象にした調査が行われました。レバレジーズ株式会社が運営する新卒向け就活サービス「キャリアチケット」では、252名の参加者を対象に内定承諾や辞退に関する実態が調査され、その結果が注目されています。
主な調査結果
2024年6月末時点での内定状況
調査によると、2024年6月末時点で25卒の約90%がすでに内定もしくは内々定を獲得しており、その中で約90%が内定を承諾していることが明らかになりました。特に内定を承諾した時期は、2024年4月が22.5%と最も多く、続いて6月(22.0%)、5月(21.5%)が続いています。
内定承諾後も続く就活
興味深い点は、内定を承諾したにもかかわらず、約半数の学生(49.7%)が就活を継続しているという事実です。彼らの理由としては、「より志望度の高い企業の選考が残っていたから」が68.4%と最も多く、その次に「第一志望ではあるものの、全ての企業の選考を受けたいから」が41.1%と続きます。つまり、学生たちは内定を得た後も自分に合った企業を追い求める姿勢が見受けられます。
未来の辞退リスク
さらに、「現在入社予定の企業を辞退する可能性」についても調査が行われ、約82.7%の学生が辞退の意思を示さない一方で、約2割(辞退の可能性がある7.9%+わからない9.4%)は今後辞退するかもしれないと回答しています。辞退の意向は、企業にとって重要な指標であり、実際の辞退報告時期は2024年8月が最も多いとのことです。
企業への示唆
内閣府の調査によると、近年の企業は販路拡張のために早期内定承諾を進めている背景もあり、採用活動は長期化しています。これにより、内定を承諾した学生たちが依然として不安を抱えていることが調査からもわかります。企業はこうした動向を考慮し、学生がより安心して内定を受け入れられるようなフォロー体制を構築する必要があるでしょう。
まとめ
就職活動の早期化は、学生にさまざまな影響を与えています。内定を得た後も就活を続ける学生たちは、自分にとっての最良の選択肢を探る姿勢が強く、企業はその不安を取り除き、内定承諾後の辞退リスクを減少させる努力が求められます。学生が安心して働くことができる環境を整えることが、今後の採用活動においてますます重要となるでしょう。また、キャリアチケットはこれからも学生たちの支援に全力を尽くしていく方針を示しています。
調査概要
- - 調査対象:キャリアチケットに登録している2025年卒業予定の学生
- - 調査期間:2024年6月27日~2024年7月3日
- - 方法:webアンケート
- - 回答者数:252名
- - 実施主体:レバレジーズ株式会社
キャリアチケットは、年間5000人以上の学生にサービスを提供し、早期就活に向けたセミナーやマッチングイベントも行い、多様な就活ニーズに応じた支援を実施しています。