文京学院大学が釜石市で新たな地域活性化プログラムを実施
東京に拠点を持つ文京学院大学は、2025年5月17日から岩手県釜石市で「釜石スタディケーション2025」を始めます。このプログラムは「Study(勉強)」と「Vacation(休暇)」を組み合わせ、地域課題の理解と解決に向けた取り組みを行うものです。参加するのは、経営学部の学生と留学生から選ばれた12名で、約2週間の間、地元企業や行政機関でのインターンシップを通じて釜石を学び、その魅力を発信します。
プログラムの目的と重要ポイント
このプログラムは、学生が東京という都市から離れ、新たな環境でさまざまな経験をすることを目指しています。特に今年度は、インターンシップ先が新たに追加されたことで、地域企業や行政との連携もさらに強化されました。具体的には、学生たちの新しい視点やアイデアを通じて、地域の魅力発見や課題解決に貢献することが期待されています。
プログラムの大きな特徴は、学生たちが手を挙げた5つの企業や機関でインターンシップを行いながら、釜石の市民とも交流する機会があることです。「かまいし未来づくりプロジェクト」は、その一環であり、地域の魅力を再発見するための意見交換が行われます。
釜石市の現状と課題
釜石市は高齢化率が40%を超える地域であり、若者の流出や人口減少といった問題を抱えています。このため、地域の活性化や移住促進を図るシティプロモーションが行われています。また、地元の企業や行政も学生の感性や意見を取り入れることで、まちの活力を生み出し、更なる地域創生を目指しています。
インターンシップ先の紹介
今年は例年に比べ、参加企業が5つに増え、それぞれが異なる業種で地域活性化のための活動を行います。例えば、オフィス家具製造業の「エヌエスオカムラ」では、組み立てや梱包の仕事を通じて、外国人との共生をテーマにした社内施策を考える機会が与えられます。また、調味料製造の「藤勇醸造」では、カフェ集客アイデアやSNS発信に関する実践的な経験が出来ます。
水産加工品製造の「津田商店」では、SNSを活用したブランディングやマーケティングを行い、酒造の「浜千鳥」では、地域の文化や酒の魅力を発信するための取材活動を行います。さらに、行政のインターンシップでは、市役所を通じて文化財の維持活動や地域の歴史を学びます。
まとめ
文京学院大学の「釜石スタディケーション2025」は、地域課題に対する新しいアプローチを提供しつつ、学生たちにとっても貴重な教育の場になります。学生の参加を通じて、釜石市の魅力と課題の発見が期待されており、地域復興の一助となることでしょう。更なる活動の模様は、大学公式SNSでも随時発信される予定です。