秋田県、外国人介護人材の定着支援に向けたオンライン研修会を開催
秋田県では、外国人介護人材の育成と定着を促進するため、県内在住の外国人介護職員、または介護職に興味のある方を対象としたオンライン研修会が開催されました。この研修会は、有限会社おーがすとからの委託により、株式会社日本教育クリエイト三幸福祉カレッジが実施しています。
研修会の目的と内容
本研修会の目的は、秋田県における介護サービスの維持・確保に大きく貢献することです。具体的には、外国人介護人材が日本の介護現場で円滑に活躍できるよう、必要な知識とスキルを習得する機会を提供することにあります。研修内容は、介護の基本技術、安全管理、そして日本の職場環境に適応するためのコミュニケーションスキルを習得する内容となっています。
特にコミュニケーションスキルに関する研修では、敬語の使い方や、言葉以外のコミュニケーション(非言語コミュニケーション)など、日本の職場で円滑な人間関係を築くための実践的なスキルを学ぶことができます。さらに、介護記録の書き方や専門用語の習得など、現場で必要となる知識・スキルも習得できるカリキュラムが組まれています。
研修会の詳細
研修会は全4回、各回2時間のオンライン形式(Zoomを使用)で開催されます。各回のテーマは以下の通りです。
第1回:オリエンテーション、介護現場での会話練習
第2回:介護の基本、安全管理
第3回:コミュニケーション技術、敬語・非言語コミュニケーション
第4回:介護職に必要なスキル、報告書の書き方、専門用語
途中からの参加も可能で、参加者にはアーカイブが提供されるため、都合に合わせて柔軟に受講できます。参加費は無料です。
参加者の声
初回の研修会には、インドネシア出身の介護職員5名が参加しました。参加者からは、「色々なことを学べた。楽しかった」「一緒に参加するみなさんのことを知ることができた」「特に観察についてが学びになった。普段の仕事では忘れがちだったので、どこを観察したらいいかがよくわかった」といった声が寄せられています。これらの声からも、研修が参加者にとって有益で、かつ、参加者同士の交流の場としても機能していることが分かります。
秋田県の取り組み
秋田県は、外国人介護人材が地域社会で安心して働けるよう、積極的に支援を行っています。今回の研修会もその一環として、地域に根差した教育・支援体制を構築する取り組みの一例と言えるでしょう。
関連団体
有限会社おーがすと
秋田県で地域社会の発展と外国人材の支援に貢献している企業です。外国人介護人材の教育・研修を通じて、地域社会における安定した生活と職場環境の向上を支援しています。
株式会社日本教育クリエイト 三幸福祉カレッジ
全国で数多くの介護研修を実施している専門教育機関です。今回の研修会では、受講生が即戦力として活躍できるよう、実践的な介護スキルとコミュニケーション技術の習得を支援します。
この研修会が、秋田県の介護現場における外国人介護人材の活躍を促進し、ひいては地域の福祉向上に繋がることを期待しています。