乳幼児の防災実態
2026-07-16 11:36:15

乳幼児家庭の防災備蓄現状、94.6%が授乳不安を抱える実態

乳幼児家庭の防災備蓄に関する実態調査が示す現実



近年、自然災害の影響で防災意識が高まる中、株式会社明治が実施した調査によれば、乳幼児を持つ家庭の多くが防災対策に対して高い意識を持ちながらも、実際の備蓄は不十分であることが明らかになりました。調査は2026年に行われ、妊婦および0〜2歳の子どもを持つ464名を対象としたものです。

防災意識の高さと備蓄の乖離



調査結果における「防災対策は非常に重要」と感じている母親たちの割合は98.7%に達しましたが、実際に乳幼児向けの防災備蓄が“十分にできている”と回答したのはわずか3.4%で、さらに「ある程度できている」との回答を合わせても24.5%にとどまり、意識と行動の大きなギャップが存在しています。

特に妊娠中の女性においては、47.1%が備えが“ほとんどできていない”と回答しており、子育て中の割合(30.7%)よりも深刻です。この原因としては、55.4%が「つい後回しになってしまう」と回答し、その他「何を備えればよいかわからない」42.0%や「どれくらい必要かわからない」37.4%などが続きました。

備蓄の具体的な品目状況



乳幼児向けの具体的な備蓄状況を見ると、「おむつ」の備蓄は51.7%が3日分以上を確保しているのに対し、粉ミルクや液体ミルクは31.5%、ミルク用の水は29.3%と、厳しい実態が浮き彫りになっています。特に妊娠中の女性では、粉ミルクの備蓄不足が72.9%、水については65.8%と深刻です。

授乳に対する不安



また、停電や断水時に授乳ができるかという問いには、94.6%が不安を感じていると回答しました。さらに、ミルクのみ育児をしている家庭の61.2%が「ほとんどできない」または「まったくできない」としています。これは、母乳のみ育児(12.0%)と比較して、ミルク依存度が高いほど災害時の授乳が困難になることを意味します。

情報不足と備蓄促進の必要性



調査では、「何をどれくらい準備すべきかわからない」と感じている割合が約半数に達しました。具体的な助言を受けていないことで、保護者たちが具体的な備えをイメージできないのも事実です。特に「日常で使いながら備える」ローリングストックの手法については認知が進んでいるものの、その実践は43.5%にとどまります。知識を持ちながらも、行動に移れていない実情が映し出されています。

日常生活の中での備え



調査結果から得られた教訓として、乳幼児家庭における防災備蓄は特別な備えではなく、日常に組み込まれるべきであることが強調されています。普段から使用しているものを少し多めに買い置きしておく「ローリングストック」の考え方を実践することが、効果的な備蓄につながります。これにより、日常生活の中での備えが、災害時の安心感を高める手助けになるのです。

災害時に乳幼児を抱える家庭が安全でいられるように、今後の備蓄促進の取り組みが必要です。この調査結果は、「明治ほほえみ防災プロジェクト」が啓蒙する防災意識の向上に向けた重要なステップとなっています。具体的なの備えの方法や必要なアイテムに対する情報提供が、乳幼児家庭の備蓄を進めるカギとなるでしょう。

まとめ



今回の調査結果から、乳幼児家庭における防災の課題は意識の低さではなく、具体的な備えの実装方法にあることが浮き彫りになりました。防災の重要性は充分に認識されている一方で、特に授乳に直結するミルクや水の備えが不足している現状が課題です。日常的に行動に移すことで、備蓄が現実のものとなります。「明治ほほえみ防災プロジェクト」での取り組みが多くの家庭に届き、乳幼児家庭がより安心して日常を過ごせるようになることを願っています。


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