abc株式会社がDiscord特化型分析ツールを事業譲受しWeb3.0強化へ

abc株式会社がDiscord特化型コミュニティ分析ツール「comcom Analytics」を譲受

2025年11月11日、abc株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：松田元）は、株式会社ニューピースが運営するDiscord特化型コミュニティ分析ツール「comcom Analytics」事業を譲り受けた。この譲受により、4,000を超える導入サーバーと749万人のユーザーデータを獲得し、abcのWeb3.0関連事業の強化が加速することが期待されている。

「comcom Analytics」とは

「comcom Analytics」は、ユーザーがDiscord上で運営するコミュニティを分析し、モニタリングするための基本無料のダッシュボードである（有料プランも存在）。このツールは、コミュニティの健全性や成長トレンド、エンゲージメントを一元的に把握できることが特徴であり、メンバーの関係性や行動を簡単に分析できる機能を提供している。

事業の実績

「comcom Analytics」は、すでに4,000以上のサーバーに導入されており、そのうち3,302サーバーがアクティブである。また、749万人のユーザーデータを蓄積しており、主要な顧客には国内外の大手ゲーム企業やWeb3.0企業、NFTプロジェクトが含まれている。この背景には、Discordのオンラインコミュニティ市場での持続的な拡大がある。

abc株式会社の戦略

abc株式会社は、Web3.0と伝統的な金融サービスを統合した包括的なソリューションの提供を目指している。特に、暗号資産事業やWeb3.0アセットの開発を通じて、革新的な価値創造システムの構築に力を入れている。「comcom Analytics」を譲受することにより、同社のWeb3.0コミュニティ分析の強化や新サービスの開発が加速することが期待される。

主要機能の詳細

「comcom Analytics」には、時系列データの推移をグラフ化して表示する機能や、メンバー同士の関係性を可視化する機能が備わっている。さらに、各チャンネルの活発さを分析したり、流入経路別の参加状況を把握したりすることも可能だ。また、多言語対応しており、CSV形式でのデータエクスポートも行える。

今後の展開

abc株式会社は、現在パートナー企業と共にHyper liquidベースの永久先物市場（通称：パーペチュアルマーケット）の開発を進めている。「comcom Analytics」の解析機能を活用して、暗号資産の格付けやリスティング審査における実態評価が求められる中、同ツールの利用が期待されている。更に、行政機関への情報提供やサービスの活用も視野に入れている。

収益化戦略

今後もサービス名や既存機能は継続され、Discordサーバーへの影響はなく、データ分析基盤の拡張や新機能開発が強化される。基本無料プランでの認知拡大を図ると同時に、有料プランも提供されており、「comcom Analytics」は749万人のユーザーデータを活用した新たな収益源として期待されている。

この譲受により、abc株式会社はWeb3.0・DAO領域やIP・コンテンツ系領域、さらにはカスタマーサクセス・AI領域へのサービス展開が見込まれており、今後の成長が期待される。