天藤製薬が後払い決済「後払い.com」を導入
天藤製薬株式会社は、ECサイト「BORRAオンラインショップ」に後払い決済サービス「後払い.com」を導入し、業務の効率化とコスト削減を実現しました。この取り組みは、特にシニア層に利用される医薬品の販売を行う企業にとって重要なステップです。
導入の背景
特徴的なことに、天藤製薬は主に痔疾医薬品「ボラギノール(R)」等のOTC医薬品を展開しており、健康食品や化粧品も取り扱っています。約二年前、ECサイト「BORRAオンラインショップ」を立ち上げた際、積極的にクレジットカード決済と後払い決済の導入を決定しました。顧客の多くがシニア層であるため、彼らはクレジットカードに対して不安を抱くことが多く、後払い決済が重要な選択肢となっています。実際には、後払いの利用率はなんと60パーセントに達しており、顧客のニーズにマッチした方法を選ぶ必要がありました。
しかし、当初の後払いサービスでは手数料が高く、事務処理が煩雑であったため、2023年10月にキャッチボール社の「後払い.com」を導入しました。
導入の効果
「後払い.com」の導入後、天藤製薬はコストの大幅な削減と業務の効率化を達成しました。具体的には、これにより売上の1%に相当するコストを削減し、月に1.5時間もの業務負担を軽減しました。さらに、キャッチボールのカスタマーサポートは、迅速かつ丁寧な対応で、企業としての業務品質を向上させることに貢献しています。
加えて、キャッチボール社は企業としての安心感も提供しており、通信販売のうえでの豊富なノウハウを持っているため、EC事業に関するさまざまなソリューションにも対応可能です。
今後の展望
今後、天藤製薬は「後払い.com」の導入を通じて得た運営改善をさらに発展させ、2024年11月には新たな決済方法「届いてから払い」への移行を計画しています。これにより、利用者に選択肢を増やすだけでなく、売上の増加も期待されています。また、2026年度末にはEC事業で2023年度の10倍の売上を目標としています。
さらに、天藤製薬は痔疾の医薬品だけにとどまらず、腸内環境を整えるサプリメントや血糖値にアプローチする製品の開発も検討しており、より多くの顧客に対して健康的な生活を提供することを目指しています。
結論
「後払い.com」の導入は、天藤製薬にとって単なる決済手段の変更ではなく、ビジネス全体を見直し、顧客満足度や運営効率を高めるための重要な一歩となりました。今後の展開に期待が寄せられています。