株式会社アイシンのチョイソコにQR決済導入
株式会社アイシンが展開する乗り合い送迎サービス「チョイソコ」に、トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)のQR・バーコード決済サービスが新たに導入されることになりました。これにより、従来のクレジットカードや電子マネーに加え、QRコード決済が利用可能になります。
この取り組みは、特に買い物に困難を抱える人々、いわゆる「買い物弱者」にとって大きな利点であり、地域経済の活性化にも寄与することが期待されています。近年、日本では人口減少や運転手不足により公共交通機関が衰退しており、特に高齢者や移動が困難な地域に住む人々が直面する問題は深刻化しています。チョイソコは2018年に運行を開始して以来、83の自治体で導入され、地域住民の生活を支えてきました。
地域経済への貢献
チョイソコの利用者は、スーパーやドラッグストアといった地域の店舗へアクセスするためにこのサービスを利用しています。これらの店舗は、チョイソコの停留所として協賛しており、QR・バーコード決済の導入により、利用者はスムーズに買い物ができるようになります。QR決済は多くの買い物客にとって一般的な手段となっているため、チョイソコを利用することで送迎と買い物の利便性が同時に向上することが見込まれます。また、協賛する店舗は集客や売上増加といった側面でも恩恵を受けるでしょう。
TMNのQR・バーコード決済サービスは、クラウド型のため、導入済みの決済端末に新たな決済手段やブランドを容易に追加できるのが特長です。これにより、各地域の多様な決済ニーズに迅速に応えることが可能となります。また、TMNは2022年からチョイソコに対してさまざまな決済サービスを提供しており、さらなる決済手段の追加にも柔軟に対応しています。
交通領域への注力
これまでTMNは主に流通業者向けにサービスを拡大してきましたが、現在は交通領域にも力を入れています。利便性の向上が地域の人流を活性化し、持続可能な地域社会の創出にも寄与するという理念のもと、今後も交通分野への取り組みを続けていく方針です。
チョイソコの概要
「チョイソコ」は、会員登録を行った利用者から電話やインターネットを通じて送迎の予約を受け、最適な経路を選定して目的地まで送るサービスです。特に過疎地域では、外出の機会を増やし、高齢者の健康維持や増進に繋がることが期待されています。
TMNのサービス概要
- - 決済端末: モバイル型オールインワン端末「UT-P10」
- - 対応決済サービス: 合計21ブランド
- クレジットカード: 5ブランド (VISA, MasterCard, JCB, AMERICAN EXPRESS, Diners)
- 電子マネー: 12ブランド (交通系IC9, iD, QUICPay+, WAON)
- QR・バーコード決済: 4ブランド (楽天ペイ, PayPay, d払い, au PAY)
新たな決済手段の追加によって、チョイソコ利用者の利便性が向上し、地域全体の経済活性化に寄与できるでしょう。また、様々な地域での導入を通じて、 TMNは地域の決済ニーズに応え続けていきます。