缶と音楽の融合
2025-05-08 10:23:59

老舗缶メーカーが音楽で工場の魅力を発信 - 新たな挑戦の足跡

音楽と映像で魅せる製缶の世界



日本の伝統的な製造業に新風を吹き込む取り組みが始まりました。愛知県の老舗缶メーカー、側島製罐株式会社は、119年の歴史を持つ企業で、これまで数々の挑戦を続けてきました。今回、東京に拠点を置く音楽レーベル「INDUSTRIAL JP」と手を結び、缶製造の現場で収録された機械音を用いた楽曲を制作しました。この映像コンテンツは、2025年5月9日(金)にYouTubeで公開されます。

機械音と美しい映像の融合



新たに発表される映像は、普段目にすることができない缶製造の魅力を、音楽と映像を通じて余すところなく伝えています。作業場に立つ職人たちの真剣な表情や、工場のダイナミックな工程は、映像によってリアルに表現され、製造現場の魅力が引き立てられています。視聴者は、工場での仕事がどれほどクールであるかを体感できることでしょう。

製造業の現状と課題



しかし、製造業全体が現在直面している困難についても触れなければなりません。過去の最盛期には、製造業の就業者は全体の27.6%を占めていましたが、最近のデータでは15.6%まで減少しています。特に中小企業では、老舗のイメージや労働環境からくるネガティブな印象が、優秀な人材の獲得を困難にしています。側島製罐もその影響を受け、過去20年で社員数が半分以下に減少しました。愛知県近隣の高校での求人倍率は20倍を超え、多くの中小企業が続けていくのに苦労しています。

製造現場の魅力を再認識させる



側島製罐の代表取締役石川貴也氏は、「世界にcanを」というミッションを掲げ、缶を作る以上の可能性を広げることに挑んでいます。製造業の仕事がかっこいいと感じられるような発信を行い、純粋に魅力を感じてもらえるように努めているのです。また、「INDUSTRIAL JP」とのコラボレーションを通じて、製造の現場にもクリエイティブな側面が存在することをアピールし、工場に対する見方を革新しようとしています。

音楽を通じた可能性の拡張



「INDUSTRIAL JP」は、町工場と才能あるクリエイターのコラボレーションを通じて、工場音楽を制作しています。彼らの目指すのは、日本の町工場が持つ高い技術力を広く知ってもらい、製造業の魅力を発信することです。この取り組みは、既にいくつかの賞を受賞しており、国内外で高く評価されています。

新しい挑戦への意気込み



側島製罐と「INDUSTRIAL JP」のコラボレーションは、製造現場のリアルな音を記録し、音楽という新たな形で発信することの意義を再認識させるものです。これからも彼らの取り組みが注目され、製造業の価値がさらに広がっていくことが期待されます。工場の音が音楽に変わり、それが世の中に受け入れられることで、製造業の未来が明るくなることを願っています。


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会社情報

会社名
側島製罐株式会社
住所
愛知県名古屋市中村区名駅南2-13-18
電話番号
052-442-5111

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