くじら食文化の理解
2025-07-30 15:26:25

逆境を超えた「くじら食」文化の理解促進映画がDVD化

売られた逆境の中での挑戦



最近、クジラ食文化に対する理解を深めるべく、2本の反論映画が日本でDVD化されました。日本の捕鯨問題を巡り、国際的な議論が続く中、これらの映画は国内外へのメッセージを強化するために重要な役割を果たすことを目指しています。

反論映画の内容



まず、映画『Behind THE COVE』は、和歌山県・太地町を舞台に、アカデミー賞を受賞したドキュメンタリー『ザ・コーヴ』に対して反論を展開しています。この映画は、クジラの捕獲の背景や伝統的な食文化を再評価する視点を持ち、特に海外メディアから注目されています。実際、ワシントンポストをはじめとする多くのメディアが「初めての反論!」と報じ、ネットフリックスでの配信によって200カ国以上で視聴されました。しかし、現在はその配信が終了しているため、その内容を再び世界に伝える必要が生じています。

次に『鯨のレストラン』では、東京にあるクジラ料理の専門店を舞台に、国際的な科学者が登場し、クジラを食べることが持つ環境への影響についての見解を示しています。この映画は、過度な家畜への依存が森林伐採を引き起こし、最終的に地球温暖化の一因となる可能性を指摘しつつ、クジラを食べることの重要性を訴える内容となっています。昨年のロサンゼルス日本映画祭ではSDGs賞を受賞しており、国際的な評価も得ています。

DVD化への道のり



これらの映画は、7月30日に日本語・英語のバイリンガル版として発売されることが決まり、DVD化には様々な苦労が伴いました。監督の八木景子氏は、配信だけでは限界があるとの考えから、物理メディアでの展開を決意。他にも、このプロジェクトには多くの資金が掛かり、持ち出し赤字の状態での制作となったため、経済的な厳しさが際立っています。

製作にあたり、海外の理解を得るために費用が2倍に膨れ上がる中、特典映像や「クジラの浮世絵」を封入するなど豪華な内容に仕上げられました。さらに、物価上昇も経営を圧迫し、借金生活を強いられる中での決断でした。

文化の存続を願う想い



八木監督は「配信だけでは、いずれ見られなくなる危険性がある」と強い思いを抱いています。長い歴史を持つクジラ食文化が、国際的な視点から圧力を受けて静かに消えつつある現状に危機感を覚え、今こそ多くの人々にその重要性を伝えるべきだとの思いからDVD化を進めました。

日本のクジラ食文化は、縄文時代から受け継がれてきた貴重な遺産です。今後もその存続を支えるために、国内外への普及活動を続けていく必要があります。これらの映画を通じて、クジラ食文化に対する新たな視点と理解を提供し、未来へとつなげていくための挑戦が始まります。


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