新型T3SP15D-XR登場
2025-12-25 15:15:32

テレダイン・レクロイ、ケーブル評価を革新するT3SP15D-XRを発表

テレダイン・レクロイが革新するTDR計測技術



テレダイン・レクロイ, 日本法人テレダイン・ジャパンが新型の2ポートTDR計測器「T3SP15D-XR」を正式に発表しました。この機器は、従来の16GHzのTDR計測器「T3SP15D」の機能を拡張し、サポートするケーブル長が30メートルから50メートルにまで及びます。さらに、30メートルのケーブルに関するインピーダンスプロファイル試験時間が、従来の6.4秒から最速の0.4秒にまで短縮されています。この進化により、生産現場でのケーブル試験が大幅に効率化されます。

主な特徴:高速化と精度の向上



特筆すべきはT3SP15D-XRの高速化技術です。従来のT3SP15Dではサンプリング・ポイント間隔が10psに固定されていましたが、新型ではさらに20psおよび40psのオプションが加えられ、高速データ取得が可能になっています。また、最低繰り返し周波数を1MHzから500kHzに変更することで、長いケーブルでも正確な測定が行いやすくなりました。

インピーダンス計測精度の向上



この新しい計測器は、インピーダンス計測の精度が大幅に改善されています。従来の手法ではエアラインを使用した特定の校正しか行えませんでしたが、T3SP15Dでは、VNA(ベクトルネットワークアナライザ)で一般的なOSLT校正キットを用いることで、精度の高い計測が可能となっています。これにより、ユーザーはより信頼性の高いデータに基づいて判断することができるようになります。

ESD対策と操作性の向上



T3SP15D-XRでは静電気への対策も強化されています。従来の機器は静電気に脆弱でしたが、この新型では計測時を除いて機器内部の回路とコネクタが切り離される設計となっているため、不注意でケーブルを接続した際にも計測回路が保護され、静電気による事故のリスクが大幅に軽減されています。

小型・軽量でポータブル



サイズ面でも大きな改善があります。従来のTDR計測器は重たく、設置のためにスペースが必要でしたが、T3SP15Dは220mm×210mm×82.5mmのコンパクトサイズを実現。バッテリ駆動も可能であり、どんな環境でも使用しやすくなっています。これによって、ユーザーは持ち運びも簡単で、さまざまな測定環境に柔軟に対応できます。

テレダイン・レクロイの企業理念



テレダイン・レクロイは、1964年に設立されて以来、複雑な電子システムのデバッグやテストを迅速かつ徹底的に行うための高性能なオシロスコープやテスト機器の製造・販売に特化してきました。"Time-to-Insight"の向上を企業の理念として掲げ、ユーザーが市場での製品導入を迅速に行えるよう支援しています。新型のT3SP15D-XRは、使用することでケーブルの試験や評価がスピーディーに行える強力なツールとなり、効率化を実現します。

まとめ



テレダイン・レクロイのT3SP15D-XRは、進化した機能と性能によって、ケーブルメーカーからの要望をしっかりと受け止めた結果誕生しました。より良い測定精度とスピードを兼ね備えたこの計測器は、生産現場での試験業務を助ける存在となるでしょう。ぜひ公式サイトにて、詳細情報をチェックしてください。

会社情報

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テレダイン・レクロイ
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