英語教育の新たな扉を開く
近年、日本における不登校の児童生徒数は過去最高を記録し続けています。特に注目すべき問題は、英語教育の急激な難化です。文部科学省が定めた学習指導要領の改定により、これまで中学校卒業時に習得する語彙数は約900語から2500語以上へと増加しました。このため、多くの子どもたちが英語を苦手としている現状が浮き彫りになっています。その結果、彼らの自己肯定感が低下し、いじめや暴力行為の原因となることもあります。こうした課題に対して特定非営利活動法人リヴォルヴ学校教育研究所(以下、リヴォルヴ)は、英単語学習の新しいアプローチを提案しています。
誰もが学べる環境を提供
リヴォルヴがこの度発表したのは、「はじめての英単語カレンダー」という教材です。このプロジェクトは、三菱食品の助成を受け、不登校や学習障害を抱える子どもたちを支援するために設立されました。全国の小学校やフリースクールに向けて、10,000部のカレンダーを無償提供し、子どもたちが楽しく英語を学べる環境を整えることを目指しています。
「はじめての英単語カレンダー」の特徴
このカレンダーは、日常生活の中で主体的に学び取る姿勢を育てる設計になっています。具体的には、以下の特長があります。
1.
主体的な学びの促進
カレンダーには、学習する上で重要な約70%の基本語彙に加え、日常でよく見かける単語も取り入れています。このようにして、生活の中で英語に触れる機会を増やし、主体的に学ぶ姿勢を育てます。
2.
気づきを促す語彙の配置
似た発音を持つ単語同士を関連づけて配置することで、子どもたちが規則性に気づく手助けをします。例えば、「team」「teach」「peach」のように関連する単語を並べ、自然と単語のつづりや音を結びつけるよう努力しています。
3.
心理的なハードルを下げる
カレンダーという形状で提供することで、机に向かうことに抵抗感を持つ子どもたちでも、毎日気軽に英語に触れることができる環境を整えています。
追加リソースと教材の展開
リヴォルヴは、英単語カレンダーだけでなく、リズムに合わせて単語を学ぶ「聴いて、歌って、身につく!はじめての英単語」動画も無償公開しています。これにより、楽しく英語に親しむことで、子どもたちの興味を引き出すことができます。
さらに、タイピング練習アプリも開発予定であり、視覚的情報や音声を組み合わせた多感覚学習を通して、英語に対する苦手意識を克服できるようサポートしています。
教材の普及を通じた社会貢献
リヴォルヴでは、このプロジェクトを通じて以下の目標を掲げています。
- - 英語学習を楽しむ環境を提供し、不登校や学習障害を持つ子どもたち一人一人が自信を持てるよう支援する。
- - 英語の壁に苦しむ子どもたちを減らし、彼らの未来を明るくする。
- - 学校やフリースクールでの学び支援を強化し、教育に対する理解を深める。
教材の申し込み方法
「はじめての英単語カレンダー」の申し込みは、2026年2月16日から開始され、カレンダーが無くなり次第終了します。詳細は、公式サイトからの申し込みページを通じて確認できます。無償提供の条件として、教材利用後に簡単な調査にも協力していただく必要があります。また、個人への提供は行っておらず、PDF版を公式サイトで無償公開します。
この活動は、子どもたちが楽しく英語を学べる環境を整えるための第一歩です。自分に合った学び方を見つけ、一人でも多くの子供たちが、自信を持って学ぶことができる未来を共に作りましょう。