CA Tech Kids、教員向け情報Ⅱ研修を開始
株式会社CA Tech Kidsは、東京都渋谷区を本社とし、小学生向けのプログラミング教育事業を展開している企業です。この度、高等学校の情報科「情報Ⅱ」に特化した教員向け研修を始めることを発表しました。これは急速に変化する社会環境に適応するため、教員が最新のITスキルや知識を身に付けることを目的としています。
背景
日本全体でデジタル化が進む中、ITリテラシーは欠かせないスキルとなっています。令和4年度より新たに設けられた必履修科目「情報Ⅰ」では、すべての生徒が基礎的なプログラミングやデータベースの内容を学習することが求められています。しかし、選択科目である「情報Ⅱ」を開設している高校はわずか14%に留まっているという調査結果があり、地域ごとの教育格差が問題視されています。これに対し、CA Tech Kidsは教員のスキル向上を図ることで、地域格差を少しでも是正しようとしています。
研修内容
新たに始まるこの研修では、教員が情報Ⅱを教えるために必要な知識を深めるカリキュラムが用意されています。研修は「座学コース」と「実践コース」の二つの形式があり、参加者はそれぞれの単元に応じて両方のコースを組み合わせて受講することができます。例えば、「情報社会の進展と情報技術」を学ぶ座学コースと、「情報とデータサイエンス」を重視した実践コースを併せて学べる内容となっています。
実践コースは、プログラミングやデータサイエンスの指導に必要な環境を整備し、参加者が手を動かして学べるよう配慮されています。例えば、データの収集から整理までの過程を実際に体験することで、理論を単に聞くだけではなく実用的な知識を得ることができるのです。こうした体験を通じて、教員は日常の授業にすぐに応用できるスキルを身に付けることができます。
学びの特徴
特に難易度が高いとされる「情報とデータサイエンス」では、参加者が自らの手でデータベースの正規化を体験できます。このように、「聞く」「手を動かす」「質問する」という三段階で学びが進行すると、理解を深める効果が期待できます。また、メイン講師に加えてサポートスタッフも常駐し、参加者が不安なく研修を受けられる環境が整っています。
CA Tech Kidsについて
CA Tech Kidsは2013年に設立され、小学生のためのプログラミングスクールを運営しています。毎年、iPhoneアプリをリリースする生徒や全国のプログラミングコンテストでの受賞者が輩出されています。加えて、全国で3,000以上の教室を展開し、プログラミング教育におけるリーダー的存在となっています。今後も、地方の教育支援や教材の提供を通じて幅広い層にプログラミング教育を届けることを目指しています。
この教員研修は、未来のIT人材を育成するための重要なステップとなるでしょう。参加希望者は、公式ウェブサイトから詳細な情報を確認できます。ぜひ、新しいスキルを身につけ、教育の現場に貢献しましょう。