京阪ホールディングス株式会社(以下、京阪HD)は、三井住友信託銀行との間で、シンジケーション方式によるグリーンローンの融資契約を締結したことを発表しました。これは、同社にとって初のグリーンローンとなります。
京阪HDは、今回のグリーンローンによる資金調達を通じて、長期経営戦略で掲げる「BIOSTYLE経営」を推進し、将来にわたって持続的に成長する企業グループを目指します。「BIOSTYLE」とは、京阪版SDGsとして、人々の暮らしの価値を高めると同時に、社会課題解決に資する商品・サービス・事業を創出する同社の取り組みです。
今回のグリーンローンは、環境負荷低減や持続可能な社会への貢献に資するプロジェクトへの資金調達を目的としています。具体的には、同社が参画する「ステーションヒル枚方」プロジェクトに充当される予定です。
「ステーションヒル枚方」は、枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業の一環として、2024年5月31日に竣工しました。商業施設、オフィス、ホテル、賃貸タワーレジデンス、行政等の機能を備えた複合施設となっています。
同プロジェクトは、DBJ Green Building認証の取得を目指しており、環境に配慮した建築物として評価されています。京阪HDは、「ステーションヒル枚方」をはじめとするプロジェクトを通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。
また、京阪HDは、グリーンローンの導入にあたって、LMA(ローン・マーケット・アソシエーション)等が定めるグリーンローン原則等に基づき、サステナビリティファイナンス・フレームワークを策定しています。さらに、株式会社格付投資情報センタヲ&I)から、同フレームワークがグリーンローン原則等との適合性において高い評価を得ています。
今回のグリーンローンは、京阪HDが環境問題への取り組みを強化し、持続可能な社会への貢献を積極的に推進していく姿勢を示すものであり、今後の同社の動向に注目が集まります。