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最近、徳島大学病院で初めて米国から輸入された進化型人工骨「NovoGroパティ」の臨床使用が始まりました。

NovoGroパティの特長

NovoGroパティの最大の特長は、完全に合成された材料で構成されているため、動物由来の成分が含まれていないことです。これにより、感染リスクを大幅に軽減できるため、医療現場での使用が期待されています。また、カルメロースナトリウムの効果により、使用時にはパティ状になり、施術者が扱いやすく設計されています。このような特性は、これまで日本市場には存在しなかったもので、医療現場での高い評価を受けています。

脊椎外科医の西良浩一教授は「NovoGroパティは局所骨と混合してもその粘度が変わらず、脊髄近くの繊細な移植を行う際にも安心して使用できる」とその特性を称賛しています。

開発の背景

この先進的な材料技術は、トレド大学の著名なバイオ材料研究者であるProf. Sarit Bhaduri氏によって発明され、さらに著名な脊椎外科医であるDr. Anand Agarwal 氏と整形外科の技術専門家であるProf. Vijay Goel 氏が開発に携わりました。この製品は2018年にイノベーション界のオスカーとも称されるR&D100 Awardを受賞しており、過去にはトヨタ自動車や日立製作所などの著名企業も同賞を受賞しています。

使用の期待

「NovoGroパティ」は医療機関において限られた期間でのプレミアムな取り扱いが期待されています。徳島大学病院のような名門医療機関での使用を皮切りに、全国の医療機関にも広がることが見込まれています。

会社概要

NovoGroパティを製造・販売するのは、オステオノバス株式会社で、東京都墨田区を拠点とし、2020年に設立されました。現在、同社はOsteoNovus Inc.が約90%の株を保有しており、同社の技術を利用して吸収性骨再生材料のアジア太平洋地区におけるビジネスを推進しています。

保険償還価格は6万円（5g）に設定されており、今後数ヶ月間の限定販売を経て、全国の医療機関への紹介が進む予定です。患者にとっても安全で安心な治療法が、今後の整形外科医療において益々重要な役割を果たすことでしょう。

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