ドバイでAI革命を加速するRSMとbitgritの新たな提携

RSMグループとbitgritがドバイでパートナーシップを締結

ドバイで開催された「Arab Health 2020」で、世界的なITコンサルティングファームであるRSMグループのローカル部門、RSM AEと、日本発のAI企業bitgritが業務提携契約を結びました。この提携は、AIの普及を目指すbitgritとして初めての中東エリアにおけるものです。

bitgritはAI技術の開発に筋道を立て、世界中のデータサイエンティストコミュニティを形成しています。そのコミュニティは、特にインドや中東、アフリカ地域で2万人以上のメンバーを抱えており、各企業が直面するビジネスニーズに対して多様なアプローチで応えています。

一方RSM AEは、RSMグループの一部であり、ドバイを拠点とし、アラブ首長国連邦内の企業に向けてソフトウェアやインフラに関連するITコンサルティングを提供しています。今回の業務提携により、bitgritの持つデータサイエンスやAI技術に関する知見を最大限に活用し、革新的なソリューションを提供することで、双方のサービスの質を高めることが期待されています。

中東市場での影響力拡大を目指す

RSMとbitgritの協力は、単なる業務提携にとどまりません。中東市場におけるAI技術の活用が進む中、bitgritは具体的な応用事例を増やし、この地域の経済成長を後押しすることを目指しています。2030年までに中東の経済面での影響が3200億米ドル（およそ32兆円）に達すると言われており、bitgritにとっては非常に重要な市場となります。

また、両社はbitgritの「コンペティション」プラットフォームを通じて、データサイエンティストコミュニティ全体からAI関連の問題解決策を募集することにより、RSMのクライアント企業が抱えるAIに関する課題の解決に貢献しようとしています。特にこのプラットフォームの強みは、大企業だけでなく中小企業もトップレベルのデータサイエンティストたちとコラボレーションし、AIソリューションを得ることができる点です。この仕組みにより、中東地域ではAI技術がより一層認知され活用されることが期待されています。

相乗効果による企業成長の促進

RSMは各クライアントのニーズに応じた対応が可能であり、同時にbitgritのコミュニティは豊富な実例に触れることでデータサイエンスのスキルを向上させ、さまざまな課題に対処する能力を高めることが可能です。この相乗効果がもたらす企業成長が両者にとって重要な目標となっています。

最後に、bitgritの共同創立者である益永哲朗と向縄嘉律哉は、この提携について次のように述べています。

「RSMグループは中東地域において素晴らしいネットワークを有しています。この提携により、bitgritのMENA地域での影響力が倍増し、多くの実例が生まれることを確信しています。この取り組みが『AIの民主化』を促進し、コミュニティの成長によるビジネスの発展につながることを願っております。」

今後の展開に目が離せません。