高知県土佐清水市でスマホ無償貸与、地域デジタル化を推進

高知県土佐清水市、スマートフォン無償貸与でデジタル化を促進

高知県土佐清水市において、地域住民を対象にスマートフォンの無償貸与が実施されることが発表されました。この取り組みは、株式会社エージェントと土佐清水市が締結した包括連携協定に基づいて展開され、地域のデジタル活用を推進するものです。

スマートフォン貸与の背景

土佐清水市は、高知県の最南端に位置し、住民の約半数が65歳以上の高齢者で構成されています。そんな中、スマートフォンはますます重要なコミュニケーションツールとなっていますが、操作に対する不安や心理的ハードルが、多くの高齢者の購入をためらわせていました。これに対し、株式会社エージェントは「スマホを気軽に触って、疑問を聞ける環境を整える」ことが地域のデジタル支援の鍵と考え、取り組みを進めています。

FCNTの高齢者向けスマートフォン

貸与対象となる端末は、FCNT合同会社の「arrows We2 FCG02」と「らくらくスマートフォン Lite」です。これらのスマートフォンは、高齢者が使いやすいよう設計されており、特に操作がスムーズであることが特徴です。例えば、「らくらくスマートフォン Lite」では、大きな文字や音声読み上げといった機能が盛り込まれており、高齢者でも安心して利用できる設計になっています。さらに、これらのスマートフォンは、長時間の使用にも耐える高い耐久性を備えているため、安心して日常生活に取り入れることができます。

体験型学びの場を提供

今後、土佐清水市ではスマートフォン教室やよろず相談など、実際に端末に触れながら学べる機会が提供される予定です。これにより、地域に住む人々がデジタルデバイスに親しみ、使い方を学ぶことができる環境が整います。また、個々の利用者に合った最適な料金プランを提案する「ぴたスマ」を通じて、契約プランの見直しも支援します。

地域のつながりを深める

エージェントの取り組みは、ただ単にスマートフォンを貸し出すだけではなく、地域住民同士のつながりを深めることを目的としています。実際にスマートフォンを手に取り、操作しながら様々な疑問を解決できる場を提供することで、安心してデジタル社会に一歩踏み出す手助けを行います。

このような取り組みを通じて、土佐清水市の地域住民がデジタル技術に触れ、日常生活をより豊かにする手助けができればと期待されています。詳細なスマホ教室の日程や内容については、今後お知らせがある予定です。