新型3DプリンターCORE One L
2025-11-07 11:26:08

Prusa Researchが発表したプロ仕様3Dプリンター「CORE One L」の全貌

プロフェッショナル向け新型3Dプリンター「Prusa CORE One L」



チェコ・プラハに本社を持つPrusa Researchが、最新の3Dプリンター「Prusa CORE One L」を発表しました。この新しいモデルは、同社の高精度プリンター「CORE One」技術を基に設計されたもので、特にプロフェッショナル向けに向けた性能を示しています。

スケーラブルな高剛性構造



Prusa CORE One Lは、300mm x 300mm x 330mmのビルドボリュームを実現しており、従来のモデルに比べてわずか110%の本体サイズに抑えられています。この高剛性構造は、スチールフレームとアルミパネルを使用し、振動を抑制することで、静かな運転と高い寸法精度を提供します。さらに、先進的なCoreXYメカニズムとユニークなモーション制御技術により、特に大型造形物でも一貫した品質が確保されています。

卓越した温度管理機能



新開発のACコンベクションヒートベッドは、厚型アルミ鋳造ブロックとデュアルファンが組み合わさった構造で、99%の表面において熱ムラを±2℃以内に抑えられた均一な加熱を実現します。この機能により、ABSやナイロン、PCなど、熱収縮が大きい材料でも反りを最小限に抑えることができます。また、最大60℃の温度制御が可能な密閉チャンバーも標準装備されており、特にクリーンルームや研究施設での使用に適しています。

高速かつ高精度な出力



エクストルーダーには、標準で高流量のBondtech CHTノズルが装備されており、最大0.8mmのノズルにも対応しています。これにより、高出力樹脂やエンプラ素材を安定的に押し出すことが可能です。さらに、Prusa Slicer用にチューニングされた200種類以上のフィラメントプロファイルが用意されており、試作から量産、研究開発まで利用することができます。

スムーズな運用性



Prusa CORE One Lは、出荷時に完全にキャリブレーションがされており、開梱後数分内での初回プリントが可能です。また、Prusa ConnectやPrusa Appによる遠隔監視・制御機能が標準搭載されており、内蔵の1080pナイトビジョンカメラを使ってリアルタイムでプリンターの状態を確認できます。ノズルやホットエンドの交換も簡単で、ダウンタイムを最小限に抑えられます。さらに、このプリンターはオープンソースファームウェアとクラウド非依存の設計により、高いセキュリティ要件のある環境でも安心して使用することができます。

高セキュリティ対応の特別版



企業や公共機関向けに設計された「Critical Infrastructure Edition」は、完全オフライン運用が可能で、暗号化USBドライブや認証証明書付きのマザーボードが標準装備されています。これにより、データの安全な管理が可能となり、政府機関や医療施設、防衛・教育・研究領域での使用に対応しています。

技術者の声を反映した設計



Prusa CORE One Lは、単なる大型化ではなく、エンジニアや製造技術者、研究者のニーズに応えたモデルです。「試作から製品レベルまでを一台で完結させたい」という要望を基に設計が行われています。さまざまな開発環境で利用できる次世代の実用機として位置付けられています。

製品情報と販売



ビルドボリューム、最大チャンバー温度、接続性などの詳細は公式ページをご確認ください。「Prusa CORE One L」はすでに量産が開始されており、公式eショップでの注文が可能です。公式ブログではさらなる技術情報も提供されています。


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会社情報

会社名
Prusa Research a.s.
住所
Partyzánská 188/7A, 17000 Prague 7, Czech Republic
電話番号

関連リンク

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