Klleon、NTT Startup Challenge 2025での躍進
AIデジタルヒューマン技術の先駆者、KlleonがNTTグループ主催の「NTT Startup Challenge 2025」において準優勝を果たしました。本コンテストは、AIや通信、デジタルトランスフォーメーション(DX)の領域で国際的なスタートアップが集まり、ピッチを行う競技会です。参加企業の中から選定されるこの大会での準優勝は、同社の技術力とビジネス戦略が高く評価されたことを意味します。
受賞の背景と評価ポイント
今回のコンテストには、日本国内外から多くの優れたスタートアップが応募しましたが、Klleonはその中で際立った存在感を示しました。審査基準には、技術力、社会実装度、及びビジネスインパクトが含まれ、特に今年は高度な生成AI技術の実用性が求められました。
Klleonの評価ポイントとして、まず目を引くのが「SDK型」でありながら、サービスに即座に統合できる会話型AIデジタルヒューマンプラットフォームの提供です。この技術により、低遅延で自然な対話体験が実現されており、小売、医療、教育、公共、エンターテインメントなど多岐にわたる業種での実績があります。企業との協業においても高い展開力を示し、拡張可能なビジネスモデルを持つ点が評価されました。
特に「AIキャラクターがWebやアプリに直接統合されて対話を通じて業務代替、接客、教育を提供する未来像」は、審査員から「実現性と市場性が高い」として評価されました。このビジョンが、Klleonの強さを表しているといえるでしょう。
CEOのビジョン
Klleonの代表取締役、ジン・スンヒョク氏は、準優勝の結果について「KlleonのAIデジタルヒューマン技術が、人とAIのコミュニケーションを置き換える基盤として認められたことを嬉しく思います。今後、NTTグループとの連携を進め、日本市場に特化した社会実装を加速させる所存です」と語っています。これは、Klleonの技術が日本市場に広がる重要なステップになることでしょう。
Klleonについて
Klleonは、韓国発のディープテックスタートアップで、AIデジタルヒューマン技術に特化しています。企業が自社アプリやWebサービス内に、リアルタイムで動作するAIデジタルヒューマン(会話型アバター)を容易に統合できるSDKを提供しています。そのコア技術は、音声認識(STT)、自然言語生成(LLM)、音声合成(TTS)、リップシンク(口唇同期)を一体にした独自のAIパイプラインを使用し、自然な対話表現を実現します。
導入分野は広範にわたり、リテールや接客業界では多言語対応のAI案内、教育分野ではAI講師、エンターテインメント分野ではデジタルタレントの制作など多岐に渡ります。公共機関や交通インフラにおいても、AIガイドシステムが導入されており、その活用はますます進んでいます。
会社概要
- - 会社名: 株式会社Klleon
- - 設立: 2018年
- - 本社所在地: 米国カリフォルニア州および韓国ソウル
- - 事業内容: AIデジタルヒューマン技術のSaaSおよびSDKの開発・提供
- - ウェブサイト: https://klleon.io
このように、KlleonはAI技術の進展に寄与し、今後の展開に目が離せない企業となっています。NTTとの連携を通じて、さらなる革新が期待されます。