国際交流フェスタで魅せた学生たちの情熱
令和6年10月14日、高松市中央公園内に位置する香川国際交流会館で「第30回国際交流フェスタ」が開催され、特に注目を集めたのが学生たちによる民族衣装ファッションショーです。このイベントは公益財団法人香川国際交流協会の主催で、多くの来場者が集まりました。
ファッションショーは、専門学校穴吹ビューティカレッジのブライダル学科と穴吹デザインカレッジのネット動画クリエイター学科の学生によって運営されました。依頼を受けたのは、独立行政法人国際協力機構四国支部(JICA四国)で、彼らが保有する多様な民族衣装を紹介する機会を作るという目的がありました。
準備にかけた情熱
学生や教員たちは、イベントに向けて何ヶ月もかけて企画や準備を重ねてきました。モデルの手配には、市民ボランティアや日本語を学ぶ外国人留学生も参加し、共同で作り上げるという理念を掲げました。前日には舞台設営や撮影機材の準備など、緊張感を持って準備を進めました。
あの日、高松の中央公園には多くの来場者が集まり、立ち見が出るほどの賑わいを見せました。リズミカルでエキゾチックな音楽の中、韓国、中国、ベトナムなど多岐にわたる国々の民族衣装が登場し、まさに世界旅行のような感覚を観客に提供しました。
衣装の美しさと文化の表現
出演したモデルたちのメイクも学生たちの手によるものでした。衣装を身にまとったモデルたちは、ただ衣装を着るだけでなく、観客との一体感を高めるために独自のポーズや動きを取り入れました。
シーンの背景には各国の紹介スライドが映し出され、衣装の歴史やデザインの特徴が詳細に説明されました。観客は、衣装の美しさだけでなく、その背後にある文化や気候に合わせた衣服の機能性についても学ぶことができ、まるで世界旅行をしているような錯覚を抱きました。
映像制作の技術
その一方で、ネット動画クリエイター学科の学生たちは、ショーの様子を複数のカメラで捉え、プロフェッショナルな映像制作を行いました。リアルタイムでのライブ配信を通じて、イベントの魅力をより多くの人々に届けることができました。
さらに、第1部と第3部の間には、日本伝統の婚礼衣装である白無垢と色打掛が披露され、普段ブライダル学科で学んでいる学生たちにとっても発表の場となりました。
感謝と成長の瞬間
ショーの締めくくりには、学生たち全員がステージに登壇し、感謝の言葉を述べました。彼らの努力が伝わる瞬間、観客からは大きな拍手が贈られました。学生たちは「日常生活では体験できないことを楽しんでもらえたと思います。この経験を通じて、多くを学びました」と語り、満足感と一体感を感じていました。
このように、国際交流フェスタは多様な文化を感じ取る貴重な機会となり、学生たちの成長を促す重要な場ともなりました。参加者は、民族衣装の美しさや文化的背景を感じながら、新たな知識を得ることができたのです。
このイベントは、国際交流を通じて人々が繋がる大切さを再認識させてくれるものとなりました。