最新のEPYC VPSでSolanaアプリの安定性を向上
ERPCとValidators DAOは、Solanaアプリ用サーバー製品「EPYC VPS」に対するグローバルメンテナンスを完了しました。これにより、全リージョンにおけるRAMの増強が実施され、ピークタイムでの安定性とパフォーマンスが一層強化されました。
RAM増強の狙い
EPYC VPSの利用は各リージョンにおいて増加傾向にあり、これはSolanaのブロック生成リーダーが国際的に交代するため、地域ごとの性能が鍵となることから来ています。ERPCは、ネットワーク内の専用エンドポイントを設け、高クロック環境を活用しています。この設計により、外部経路を排除し、コストを抑えながら実行パフォーマンスを向上させています。この度のRAM増強は、メモリ圧の緩和やバッファの余裕拡大を目指しており、ピーク時における処理能力を高めます。
マルチリージョンの運用と課題
Solanaでは、ブロック生成のために短期間でリーダーバリデータが地域ごとに交代します。そのため、全リージョンにおける実行拠点の配置が不可欠であり、これによりリアルタイムな処理の効率を向上させることが期待されています。ベアメタルサーバーは高性能ですが、全リージョンへの展開が非現実的なため、VPSの選択肢が経済的に優れています。
ERPCが提供するEPYC VPSは、Solana専用エンドポイントと同一ネットワーク内での運用が可能で、外部インターネット経路を最小限に抑えているため、コスト効率と性能の両立が可能となるのです。異なる拠点にワーカーを配置することで、現地での処理を可能にし、最短経路でのデータ処理を実現しています。
さらに、専有ShredStreamとの相乗効果により、ピーク時の遅延も軽減。このRAM増強により、データストリーミング中の負荷変動にも柔軟に対応できる体制が整いました。
EPYC VPSの特長と効果
EPYC VPSは、最新のAMD EPYCプロセッサ、DDR5メモリ、NVMe Gen4 SSDを採用しています。これにより、リーダーバリデータと隣接する地域で迅速なデータ更新が可能に。前回のRAM増強により、軽量なNode.jsアプリから高周波数のRust処理まで、幅広いワークロードへの対応力が向上しました。
課題解決に向けた取り組み
私たちは、一般的なRPC環境におけるトランザクション失敗やレイテンシ変動といった課題に直面しています。また、多くのインフラプロバイダーには性能制限があり、特に小規模プロジェクトが高品質なインフラにアクセスしづらいといった問題もあります。これらの課題を克服するために、自社でゼロ距離通信ネットワークを構築し、随時チューニングを施しています。
今後の展開
今回のEPYC VPSのRAM増強は、他のサービスにおけるパフォーマンスアップデートの第一歩です。詳細な情報は、Validators DAOの公式Discordで随時発表していきます。特に、専有ノードに関心のある方には、ウェイトリストへの参加をお勧めします。
今後とも、各パートナーやユーザーの皆様に感謝しながら、さらに高い品質とサービスを提供していく所存です。
【参考リンク】
この新しいRAM増強により、私たちのソリューションの品質はさらに向上します。今後ともERPCおよびValidators DAOをよろしくお願い申し上げます。