NTT Comとサイエンスアーツ、能登半島地震で復興支援プラットフォームを提供
2024年2月から、NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)と株式会社サイエンスアーツ(サイエンスアーツ)は、能登半島地震の被災地支援の一環として、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を提供します。これは、七尾市災害ボランティアセンターを始め、石川県内の複数の機関に導入されます。
背景と実施概要
災害発生時においてボランティアとそのセンターのスタッフの間での連絡は非常に重要です。令和6年に発生した能登半島地震では、ボランティアは個々のスマートフォンを主な手段として連絡をとっていましたが、位置情報が不明なため、作業がスムーズに進まないという課題がありました。
NTT Comはこのような問題を解決するため、一斉通話機能と地図上での位置情報表示が可能な「Buddycom」を選定しました。これにより、七尾市災害ボランティアセンターといった現場のコミュニケーションが大幅に改善されることが期待されています。また、Buddycomを使用するために必要なスマートフォンとスピーカーマイクの140セットも無償で提供されます。
七尾市災害ボランティアセンターの活動
七尾市のボランティアセンターでは、瓦礫の撤去や地震によって破損した家庭用品の処分、仮設住宅への引っ越し支援などが行われています。センターの職員は「Buddycom」を用いて、ボランティアとのコミュニケーションを円滑にし、作業の効率を高めています。これにより、従来の1分以上かかっていた情報共有がわずか2~3秒で完了し、対応件数も倍増しました。特に音声テキスト化機能や翻訳機能が活用され、聴覚障害者や外国人ボランティアとのコミュニケーションも容易になりました。
今後の展望
NTT Comとサイエンスアーツは「Buddycom」の提供を通じて、被災地の復興活動をさらに強化し、迅速な支援を行うための連携を深めていく方針です。この取り組みが地域社会の復興に多大な貢献を果たすことが期待されており、今後の活動にも注目が集まります。
Buddycomについて
Buddycomは、スマートフォンやタブレットを用いてグループ内でリアルタイム通信が可能なプラットフォームです。音声やテキストの他、動画配信や位置情報、AIアシスタント機能も活用され、現在は多様な業種でのコミュニケーション手段として利用されています。
NTTコミュニケーションズ株式会社について
NTTコミュニケーションズは1999年に設立され、様々なICTサービスを展開しています。特に法人向けのサービスは、社会や産業のアップデートに寄与しています。
株式会社サイエンスアーツについて
サイエンスアーツは、すでに1000社以上に利用されているBuddycomを通じて新たなチームコミュニケーションを確立しています。彼らのプラットフォームは多様な業界において、その効率性を証明しています。