強羅花壇 富士に新たな食の拠点が誕生
株式会社強羅花壇が運営する新たな宿泊施設『強羅花壇 富士』が、2025年の夏に開業予定です。この宿泊施設は、静岡県小山町須走の美しい富士山の麓に位置し、日本古来の「和心」を大切にしたラグジュアリーな宿泊体験を提供することを目指しています。
江戸前鮨の巨匠、中澤圭二氏が監修する鮨店
今回の注目は、名実ともに日本を代表する鮨職人・中澤圭二氏が手掛ける『すし匠』が、施設内にオープンすることが決定した点です。中澤氏が監修するこの鮨店では、彼の豊かな経験と匠の技術を基に、類まれな江戸前鮨が楽しめます。『すし匠』のスタイルは、丁寧な手仕事による熟成を生かしたつまみと握りを交互に提供するもの。鮨職人たちが憧れる店舗としても知られ、国内外の実力派シェフたちを魅了しています。
世界中での展開とミシュランの栄誉
中澤氏は、2016年にアメリカ・ハワイ州で地元の食材を取り入れた『すし匠ワイキキ』をオープンし、世界各国の食通から注目を集めるなど、鮨の革新者としての地位を確立しています。また、2023年には東京・麻布台ヒルズに『寺子屋すし匠』を開業し、江戸前鮨と日本の文化を学べる場を提供しました。今年3月にはニューヨークにも『すし匠ニューヨーク』をオープンし、今後も鮨文化を世界に発信していくことでしょう。
新たな宿泊体験の提案
『強羅花壇 富士』の開業に伴い、鮨店とのコラボレーションにより、宿泊者には特別なダイニングエクスペリエンスが提供されることになります。「ラグジュアリートラベル」「ウェルネスエクスペリエンス」と「日本の歴史と伝統」の融合をテーマに、日本独自のおもてなしを受けながら、鮨を楽しむ場が設けられます。
中澤氏も、「強羅花壇の日本一のおもてなしと温泉を楽しみながら、富士山を眺める贅沢な空間で、江戸前鮨を心ゆくまで味わってほしい」とコメントしています。彼の言葉通り、ここでは他では味わえない幸せな経験が待っています。
強羅花壇の歴史とこれから
1930年に開業した「強羅花壇」は、閑院宮家が避暑地に建設した別邸で、1948年に本格的に宿泊施設として開業しました。日本伝統の建築美と自然が調和した贅沢な空間は、訪れる人々に特別な時間を提供しています。また、2016年にはアジア初のミシュランキーを獲得し、国内外からの高い評価を受けている名宿です。
2025年には新たに強羅花壇富士が開業し、2028年には京都にも新拠点を予定しています。これからも日本の魅力を広める活動が期待されます。
おわりに
『強羅花壇 富士』は、宿泊だけでなく、食の体験においても新しいステージを提供します。中澤圭二氏が監修する鮨店でのダイニングは、その技術とおもてなしの心を体感する絶好の機会となるでしょう。これからも続々と展開される新たな挑戦に目が離せません。