メタリアルが株式市場分析AIを新提供
株式会社メタリアルが、株式市場の分析業務を迅速化するための新たなAIエージェント「Metareal エクイティ」(Metareal EQ)を5月30日に発表しました。このツールは、投資銀行のアナリストが、市場分析やレポートを数分で作成できるよう支援する目的で開発されました。データの収集から要約まで、自動化を進めることで、アナリストはより効率的に作業を進められます。
開発の背景
日々、株式アナリストは膨大な情報を整理し、分析することで多くの時間を費やしています。特に経験が浅いアナリストにとって、レポートの作成にはすなわち質や速度にバラつきが出やすく、市場の変動や決算発表直後にはさらにプレッシャーがかかります。このような課題を解決するために、Metareal EQは重要な役割を果たすことが期待されています。AIを通じて、調査業務や報告書作成にかかる時間を劇的に短縮し、アナリストがより高いレベルでの業務に集中できるよう促します。
Metareal EQの特徴
Metareal EQには、以下の4つの主要な機能があります:
1.
即時レポート案の自動生成:生成AIによって、アナリストが数分で報告書の草案を作成可能。
2.
企業ごとの定性コメント生成:アナリストの過去のデータや語り口を学習し、質の高いコメントを提供。
3.
情報の横断的統合:開示書類やニュース、需給情報などを一つの画面で閲覧できるソリューション。
4.
多様なフォーマットでのレポート出力:社内テンプレートに適応した形で、Word/PDF/Excel形式でのレポート出力が可能です。
このため、投資銀行に限らず、証券会社のリサーチ部門やIR、コンサルティングファーム、金融メディアなど広範な業界での利用が見込まれています。
業種特化のAIによる新たな展開
メタリアルの取り組みはこれにとどまらず、今後も「Metareal DD」など、金融分野にとどまらず多様な業種に特化した生成AIシリーズの展開を計画しています。各業界の「困りごと」に対処するため、特化型のAIを開発し、導入をサポートしていきます。業界特有のニーズに応えるため、専門性を持ったソリューションの展開を目指し、AIコンサルティングも強化しています。
メタリアルは、AI技術の進展をこうした現場での活用に結びつけ、より早く効果を実感できるよう努めています。何よりも「現場で使えるAI」を提供することを使命とし、特に大手メディアなど入手が困難とされる業界へもスピーディな導入を実現していく予定です。
メタリアル・グループの概要
メタリアル・グループは、「場所・時間・言語の制約から解放する」という企業ミッションを掲げ、翻訳市場において国内でのシェアを誇ります。金融・医療・化学・ITなど、さまざまな業種に特化したAI開発を行い、顧客の未来を創造するためのソリューションを提供しています。AI開発の実績も多岐にわたり、翻訳AIや製薬向けAIなどで高い評価を得ています。
詳細については、公式サイトやコンタクト先を用意していますので、興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください。