鹿児島県庁18階に新たに誕生する「官民共創のイノベーションハブ」
鹿児島県は、今、東京などの都市圏から地方への移住を望む人々が増加する「地方回帰」の流れに乗り、地域における新しいビジネスや活動を支援するための取り組みを強化しています。これを受け、県庁18階に新設されるコワーキングスペースが注目を集めています。この施設は、地方における新たな働き方を促進し、多様な人々の交流によってビジネスのイノベーションを生み出す場となることを目指しています。
本プロジェクトを推進するのは、特定非営利法人の薩摩リーダーシップフォーラムSELFです。この団体は、地域の経営者やリーダー、行政職員などが協力し合い、さらに関心を持つ外部の人々ともつながることを目指しているため、官民一体となった新しいビジネスの実現が期待されています。
県庁18階のコワーキングスペースの具体的な内容
コワーキングスペースの概要
鹿児島県庁 18階に整備されるこのコワーキングスペースは、桜島と錦江湾の美しい風景を眺められる特別な場所に位置しています。ここでは、来訪者が自由に利用できるエリアと、会員専用のリラックス空間、学生向けの学びと交流のスペースが用意され、3つの異なるゾーンに分かれています。
- - 桜島側 区画「welcome studio(仮称)」
ここは県を訪れる人々が鹿児島の文化や食材、企業に触れ合うことができるエリア。鹿児島産材を用いたキッチンやポップアップショップが設置され、県内外の人々が交流するハブとなります。様々なイベントも開催予定です。
- - マリンポート側 区画「Work Lounge(仮称)」
このエリアは会員専用のゾーンで、リラックスした雰囲気の中でビジネスのための意見交換や試食会、ワークショップが行えるスペースと会議室が用意されています。
- - 鴨池側 区画「Communication Library(仮称)」
主に学生や若者が利用するための学びの場を提供します。地域おこし協力隊などの若者が地域の企業と出会い、交流することができる仕組みが整えられます。書棚のオーナー制により、利用者同士のコミュニケーションも促進されます。
SELFのビジョンと目的
SELFの活動は、鹿児島県内の多様なリーダーたちが協力して地域の課題に取り組むことにフォーカスしています。彼らは地域活性化や持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指し、広範なネットワークを駆使して様々なプロジェクトを実施しています。このコワーキングスペースの開設も、その一環であり、共創や協働によるイノベーションの創出を目的としています。
完成後、コワーキングスペースはコミュニティとしての役割を果たし、人々が集まり、意見を交換し合うことができる大切な場となります。施設オープンは2024年4月を予定し、多くの人々の参加を期待しています。
今後の展開に注目し、鹿児島の新しい活力が生まれる場として、皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。