出島に醸造所誕生
2022-10-27 10:14:28

長崎・出島の街で始まる都市型醸造所「でじま芳扇堂」の魅力とは

長崎・出島の新たな魅力「でじま芳扇堂」



長崎県の歴史的な街、出島に新たな醸造所が誕生します。その名も「でじま芳扇堂」。この都市型醸造所は、これまでの酒造りの枠を超え、食や文化の新たな在り方を提案する場所となることでしょう。

代表の日向勇人さんは、日本酒の源流である「どぶろく」に特化し、少数精鋭で心を込めた酒造りを行います。彼の言葉には、食べることが生きることであり、選択することがその生き方を決定づけるという深い共鳴があります。日向さんは、知識や情報ではなく、五感をともにした体験を通して、豊かな暮らしの選択を促していきたいと考えています。

「でじま芳扇堂」では、米を原料とした日本最古の伝統酒「どぶろく」を製造します。どぶろくは、農作物の大切さを再認識させる存在でもあり、長い歴史を経て日本人の生活に根付いてきたお酒です。しかし現在、耕作放棄地の問題や就農人口の減少が進む中で、未来への希望を持ち続ける農家たちがいることに日向さんは注目しています。彼らは土地や風土に根ざし、先人の想いや知恵を次世代に受け継ぐ存在です。

日向さん自身もその一員として、どぶろくを通じて今を生きる人々に美味しさと楽しさを提供し、風景を心に刻むことを目指します。「食べるものを選ぶこと、決して諦めない姿勢が大切だ」と力強く語る日向さん。どぶろくは素材を無駄にせず、余すことなく利用する「欲張りなお酒」だとも言います。

また、この醸造所の魅力は、酒を共同体で楽しむ仲間をつくることにもあります。日向さんは「ともに酒を、人生を、味わい尽くす仲間を募集中だ」と語りかけます。自らの体験を通じて食と生き方を選ぶ重要性を感じてもらうために、ぜひ一度訪れてみることを勧めます。

「でじま芳扇堂」の誕生とその背景



この醸造所は、2023年3月にオープン予定で、長崎市出島町に位置しています。日向さんの経歴は多岐にわたり、同志社大学で伝統文化を学んだ後、佐賀の酒造で蔵人として経験を積み、日本ソムリエ協会認定のSAKE DIPLOMAも取得。多彩な経験を生かしながら、長崎で新たな挑戦を始めました。

会社名は「合同会社銭上創壺」。記録と伝承を重んじる姿勢のもと、地域文化の発信と共に、次世代に渡る持続可能なコミュニティの形成を目指しています。私たちは、伝統的な製法を守りつつ、現代に合った新しい風を吹き込む役割が求められているのです。

未来の農業に光を見出し、どぶろくを通じて生き方を問う「でじま芳扇堂」にぜひ足を運んでみてください。思わず心動かされる体験が待っています。食を通じて、自分自身の生き方や未来の選択を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

会社情報

会社名
合同会社銭上創壺
住所
長崎県長崎市出島町5-24
電話番号
080-3700-4544

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