ナウキャストとtruestarが協業し、投資判断支援に新たなデータを提供

ナウキャストとtruestarが手を組む

株式会社ナウキャスト（東京都千代田区）と株式会社truestar（東京都渋谷区）は、日本の企業における従業員数に関するデータをもとに、機関投資家への投資判断支援を行うために協業を開始しました。この協業により、両社の強みを生かし、より効果的なデータ分析と投資戦略の策定が可能になると期待されています。

1. 協業の背景

企業の従業員数は、その企業の規模や成長性を測る重要な指標として位置づけられています。特に日本では人手不足が深刻化しているため、企業が労働力を確保することは競争力に直結します。急激に従業員数が増加することは、市場の拡大や業務の拡充を示す一方で、減少はリストラや業績不振の兆候と受け取られがちです。このような背景を踏まえ、ナウキャストとtruestarは協力を決定しました。

2. 具体的な取り組み内容

今回の協業の核となるのは、truestarが保持する約200万社の従業員数データと、ナウキャストによるそのデータのクレンジングおよび分析です。truestarが提供するデータには、国内上場企業約3,000社およびその子会社が含まれています。ナウキャストは、この情報をもとに、機関投資家が利用しやすい形にデータやレポートを整備し提供します。

3. ナウキャストのデータ分析能力

ナウキャストは、様々なオルタナティブデータを活用し、独自の分析プラットフォーム「AlternaData」を展開しています。このプラットフォームでは、決済データや位置情報データを組み合わせた包括的な投資分析が可能です。機関投資家はこれにより、より正確で洞察に満ちた投資判断ができるようになります。

4. truestarのデータの質と利活用

一方のtruestarは、企業のデータを活用した分析や可視化に特化しています。特に、BIツールTableauを活用したデータ分析の実績が豊富です。truestarの「Prepper Open Data Bank」では、多様なオープンデータが円滑に利用できるよう整備されています。これにより、従業員数データを含む法人情報の利用促進が図られています。