JAXAと連携、国産スラスタエンジンの実用化を目指すプロジェクト

JAXA宇宙戦略基金採択の新たな挑戦



株式会社NTTデータザムテクノロジーズが、国立大学法人島根大学を中心としたプロジェクトに参加し、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金セカンドフェーズに選ばれました。今回のプロジェクトの目的は、燃費性能を5%向上させることを目指す純国産スラスタエンジンの実用化です。このスラスタエンジンは、宇宙開発における国際競争力を高め、海外依存からの自主開発へとつながることが期待されています。

プロジェクト概要



本プロジェクトには、国立大学法人北海道大学や愛三工業株式会社といった連携機関も参加しており、高融点タンタル(Ta)を用いた新しい合金設計や、3Dプリンターによる積層造形技術を駆使して開発を進める予定です。また、独自の超高温耐酸化コーティング技術を導入することで、国産スラスタエンジンのコストと長寿命を同時に実現することを目標としています。

特に、スラスタエンジンは宇宙船や月・火星探査機への応用が見込まれ、その需要は増加しています。現在の燃焼室には、従来のニオブ合金が使用されており、その融点は約2350℃ですが、タンタル合金は3000℃近くに達するため、より高温環境に耐えうる製品への進化が期待されます。

課題と解決策



従来のニオブ合金製の燃焼室では、調達リードタイムやコストの増加が課題となっていました。本プロジェクトでは、加熱に伴う材料の性能向上を図り、1600℃での耐久性を50時間実現することを目標としています。これが実現すれば、比推力325秒以上、推力500N以上という性能を持つ国産燃焼室が確立できるでしょう。

また、積層造形技術の導入により、従来の金属加工では実現しにくかった効率的な製造が可能となり、環境負荷の軽減にも寄与することが期待されています。特に、金属粉を用いて層状に成形する方法で製造されることで、リソースの無駄を減少させることが可能となります。

技術的期待



このプロジェクトでは、従来の問題を解消する新しい合金を独自に設計し、最適な製造プロセスを模索する計画です。理想的には、欧米の宇宙企業が用いる燃焼室と同等の耐熱性能を持つ製品を、よりコストを抑えて実現できる見込みです。将来的には、これらの成果を通じて、日本の宇宙産業の基盤を強化し、国際的な競争力を高めることにもつながるでしょう。

今後の展望



これまでの実績をもとに、NTTデータザムテクノロジーズは今後も関係機関やパートナー企業との連携を強化し、次世代スラスタエンジンの発展を推進していきます。最終的には日本の宇宙関連技術の進化を促進し、宇宙開発の未来へと貢献することを目指します。

このプロジェクトは2026年5月から2028年11月までの予定で進行し、宇宙開発の新たな一歩となることでしょう。美しい宇宙の夢を実現するため、II世代のスラスタ開発に向けた熱意はますます高まっています。

会社情報

会社名
株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズ
住所
港区港南2-16-1品川イーストワンタワー6F
電話番号
03-6433-0577

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