「赤本AI」とは
教育の現場に新しい風を吹き込むために、株式会社みんがくが株式会社世界思想社教学社と共同で「赤本AI」の実証実験を開始します。この「赤本AI」は、長年にわたり受験生に親しまれてきた大学入試の過去問題集「大学赤本シリーズ」のノウハウを活かしつつ、みんがくの提供する生成AI技術を結集した画期的な小論文学習支援教材です。
実証実験のポイント
実証実験に参加する高校生は、実際に小論文の問題に取り組みながら、AIからのフィードバックを受けることで自分の考察を深めていきます。生徒たちの意見や感想は、今後の教材改善に活かされるため、参加者はただの受講者ではなく、共同制作の一端を担うことになります。この取り組みを通じて、リアルタイムで学習意欲を高めることも期待されています。さらに、協力した学校名は教材の巻末に「スペシャルサンクス」としてクレジットが載る予定です。
具体的な実施内容
実証実験は2025年11月から2026年1月にかけて実施されます。参加する高校は、小論文対策を行っている学校・塾の中から3~5校程度を選定。対象となる生徒は高校1・2年生で、1校あたり10~15名が想定されています。実施方法には、実証セットの提供と生徒が小論文演習を行うこと、また、利用後のアンケート及びヒアリングが含まれています。これらの情報は、AIの性能向上や教材の質の向上に活用される予定です。
今回の実証実験がもたらすもの
実証実験に参加することで、高校生たちは次世代の教材の一部を自身の手で創り上げる貴重な経験を得ることができます。また、AIのフィードバックを活用し、どのように表現が読者に伝わるのかを学びながら、使い勝手や教材内容の改善にも貢献できます。これは教育現場における生成AIの活用を進める一歩として、多くの注目を集めています。
スケジュールと応募方法
募集期間は2025年10月31日から11月18日までで、選考結果の連絡は11月19日頃を予定。また、実証セットは11月21日頃に送付され、ユーザ検証は11月26日から12月26日まで行われます。実証実験に参加希望の学校や塾は、指定のフォームから申し込みが可能です。
2つの企業のビジョン
この実証実験を行う背景には、株式会社みんがくの「次世代の教育のスタンダードを創る」というビジョンと、株式会社世界思想社教学社の「挑む人の、いちばんの味方」という考えがあります。双方が持つ知識と技術を結集し、時代のニーズに応じた教育サービスの実現を目指しています。特に、教育とテクノロジーの融合は今後の学びにおける重要な要素となっていくことでしょう。
まとめ
「赤本AI」の実証実験を通じて、受験生や教育者たちがAI技術の恩恵を受けられる機会が広がることが期待されています。このような取り組みが、より良い教育環境を作るための基礎となるでしょう。ぜひこの新しい試みに参加し、次世代の教材作りに貢献してみてはいかがでしょうか。