ジェイテクトの新たな挑戦
株式会社ジェイテクト(愛知県刈谷市、社長:近藤禎人)は、グループ会社であるジェイテクトコラムシステム(静岡県湖西市、社長:秋山式広)やジェイテクトファインテック(栃木県宇都宮市、社長:印南達也)と連携し、オフサイトPPA(Power Purchase Agreement)サービスの導入を決定しました。この契約は、中部電力ミライズ(愛知県名古屋市、社長:神谷泰範)とのもので、10月1日に電力の調達を開始しています。
オフサイトPPAサービスとは?
オフサイトPPAサービスは、企業が敷地外に設置した専用の太陽光発電所から電力を調達する仕組みです。ジェイテクトにとって、この取り組みは環境保護や持続可能な発展への重要なステップです。具体的には亀山工場(三重県亀山市)や伊賀工場(三重県伊賀市)、さらに湖西市にあるジェイテクトコラムシステムの施設に太陽光発電所を利用することで、再生可能エネルギーの導入が進められます。
環境への取り組み
ジェイテクトは、「環境チャレンジ2050」の一環として、次世代により良い地球を引き継ぐことを目指しています。カーボンニュートラルの達成を目指し、CO₂排出量削減に向けた計画を着実に進めています。特に、自社生産活動に関わるスコープ1およびスコープ2のCO₂排出量を2035年までに実質ゼロにすることを目指しています。
本サービスによると、今後ジェイテクトやそのグループ会社は、毎年約411万kWhの太陽光からの電力を利用し、CO₂排出量を約1,880トン削減できる見込みです。この成果は、企業としての責任だけでなく、社会全体への貢献となります。
新たな太陽光発電所について
本サービスで使用する太陽光発電所は、豊田通商(愛知県名古屋市、社長:貸谷伊知郎)が100%出資するソーラー・ワン株式会社により設置されます。三重県および長野県内に新たに設置されるこれらの発電所は、合計で3,617kWの出力を持つ予定です。具体的には2024年10月から順次、発電が開始される見込みです。この「追加性」のある発電所の導入により、再生可能エネルギーの拡大に寄与することが期待されています。
今後の展望
ジェイテクトは、環境保全活動の一環として「2025年環境行動計画」を策定しました。この計画では、環境負荷を低減する具体的な方針や取り組みがまとめられています。また、水資源の管理や生産工程の改善を通じて、カーボンニュートラルの実現に向けて取り組む姿勢も強調されています。更に、ジェイテクトグループ全体でこの目標を達成するための協力体制が整えられています。
まとめ
ジェイテクトとそのグループ会社が導入したオフサイトPPAサービスは、企業の持続可能な未来へ向けた重要な一歩です。この取り組みは、環境保護だけでなく、持続可能な社会実現に向けた企業の姿勢を示すものです。今後もジェイテクトは、中部電力ミライズや豊田通商と連携し、再生可能エネルギーのさらなる利用拡大を進めていく予定です。