自律型協働ロボット導入で物流の生産性を飛躍的に向上
株式会社ファインプラス(千葉県成田市)は、GROUND株式会社が開発した自律型協働ロボット「PEER 100」を物流センターに導入しました。この導入により、ピッキング作業における生産性が約2.3倍に向上し、作業総労働時間を44%削減することに成功しました。これにより、少量多品種化が進むアパレル物流における人手不足や出荷の混雑といった課題を解決する新たなモデルが確立されました。
導入の背景
近年、ファインプラスが取扱うアパレル製品は少量多品種化が進み、店舗向けの出荷も高頻度、小ロット化が見受けられるようになりました。このような変化は作業者のピッキングにおける負担を増やし、出荷が混雑する要因となっていました。また、繁忙期には空港近くの立地という特性から労働力の確保が難しく、教育コストも増大しています。こうした課題に対し、GROUNDの「PEER 100」を導入することで、コストと効率を両立する施策を打ち出しました。
導入の効果
「PEER 100」の稼働が始まると、瞬時にピッキング作業の生産性が劇的に改善しました。導入前のKPI値である62.5行/hから、2025年1月には平均145行/hを達成。また、ピッキングに要する時間も大幅に短縮され、以前は4800時間/月かかっていた作業時間が2685.3時間/月まで減少しました。
具体的な改善点
1.
生産性の劇的向上: 「PEER 100」導入当初から、ピッキング作業の効率が大幅に改善されました。
2.
作業時間の削減: ピッキングから梱包までの流れもスムーズになり、荷役時間が30分短縮され、トラックへの貨物引渡しが迅速化しました。
3.
労働時間の短縮: 従来の労働時間に比べ、作業者が効率よく働ける環境が実現しました。
導入のポイント
「PEER 100」の選定においては、現場の運用に合わせたカスタマイズが可能である点も注目されています。特に75Lオリコン対応のサイズが重要視され、既存の物流システムに無理なくインテグレートできる点が評価されました。また、運用開始後も現場からのフィードバックに応じて柔軟にシステムを改良し、使いやすさを追求した結果が短期間での効果に結びつきました。
今後の展開
ファインプラスは、AMR「PEER 100」の活用をさらに推進し、さらに多くのエリアに展開することを目指しています。他拠点でもこのシステムを活用し、全社的な物流効率化を図る考えです。
代表者のコメント
ファインプラスの代表取締役、横田智宏氏は、「物流業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)は、効率化だけでなく事業継続においても重要な投資となっている」と述べ、同社が最先端の姿勢で今後の物流ニーズに応えていく意図を示しました。
一方、GROUND株式会社の社長、宮田啓友氏も「今回の成功は現場スタッフの新技術に対する前向きな取り組みに支えられた結果だ」と評価し、今後も両社の連携を強化しながら物流システムの最適化に努めることを約束しました。
会社情報
株式会社ファインプラス
GROUND株式会社
- - 設立: 2015年4月
- - 所在地: 東京都千代田区神田須田町1-3-33
- - URL: GROUND公式サイト
自律型協働ロボット「PEER」は、これからの物流業界における重要な技術として注目されており、ファインプラスの取り組みは今後も多くの企業や業界に影響を与えることでしょう。