自動車AIセキュリティ
2025-01-09 11:26:24

VicOneとNXPが自動車向けAIセキュリティソリューションを発表

VicOneとNXPの協業による自動車向けAIセキュリティ



1月7日から10日まで米国で開催されている「CES 2025」にて、VicOne株式会社がエッジAIを活用した先進的な自動車サイバーセキュリティソリューションの発表を行いました。この発表では、NXP®セミコンダクターズN.V.との協業を通じて、自動車業界の急速な進化に対応した新たなサイバーセキュリティ技術が紹介されました。

VicOneは自動車向けのサイバーセキュリティに特化した企業であり、トレンドマイクロの子会社です。今回の協業により、同社の高度なサイバーセキュリティ技術とNXPのAI技術が融合し、車両自体がサイバー攻撃から自ら防御できる環境を構築することが目的とされています。

新たな脅威からの防御



自動車は現在、コネクティビティやAI、自動運転機能などの導入でますます複雑化しています。そのため、サイバー攻撃の脅威も増大しており、これに対する適切なセキュリティ対策は以前にも増して重要になっています。VicOneは、NXPとの連携によって、国際的な自動車業界に新しいサイバーセキュリティのソリューションを提供します。これにより、自動車メーカーはより安全な運転体験を顧客に提供できるようになります。

特に注目されるのが、VicOneが開発した「xCarbon」という次世代の侵入検知・防止システムです。これは、NXPの「OrangeBox Automotive Connectivity Domain Controller Platform」と統合され、車両内外の複数の電子制御ユニット(ECU)から検出したデータを連携することができます。この機能により、リアルタイムで不審な動作を検知し、迅速に対応ができる体制が整います。

エッジAI処理の重要性



NXPの「eIQ® Neutronニューラル・プロセッシング・ユニット」を活用したVicOneの「AI Guardian」は、自動車の重要なデータを漏洩から保護します。これにより、AI搭載のアプリケーションが安心して動作できる環境が実現され、車両の機能が安全に拡張されます。NXPの自動車向けプロセッサは、高性能でありながら低消費電力を実現し、サイバーセキュリティの確保と共に拡張性も提供されています。

NXPの自動車エッジプロセッシング担当シニアディレクターであるジム・ブリッジウォーター氏は、今日の自動車が直面するサイバー攻撃の脅威について言及しました。車載ネットワークへの侵入経路は増加しており、新しい攻撃手法も生まれています。この協業により、自動車メーカーはAIを活用した安全なコックピットを実現し、リスクを効果的に軽減できるようになります。

未来の自動車に向けた挑戦



VicOneのCEO、マックス・チェン氏は、NXPとの連携を通じて自動車の安全性をさらに高める意義を強調しました。自動車がAIを搭載し、自己学習することで、未来の自動車が進化し続けることを目指しています。自動車メーカーはこのような技術を活用することで、競争力を向上させ、顧客からの信頼を獲得することができるでしょう。全体として、VicOneとNXPの協業は、自動車業界のサイバーセキュリティの未来を切り開く重要なステップといえるでしょう。

CES 2025の展示内容についてさらに詳しい情報を得たい方は、VicOneの公式ウェブサイトやCES 2025の公式ページを訪れてみてください。また、VicOneのサイバーセキュリティソリューションがどのように企業やドライバーの安全を確保するかについても、深く理解する良い機会となるでしょう。

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VicOneに関する詳細情報や、最新のサイバーセキュリティソリューションについては公式サイトを訪れることをお勧めします。


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会社情報

会社名
VicOne株式会社
住所
東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー
電話番号

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