日経CNBCの調査が明らかにした投資を始める理由とは？

投資を始めるきっかけはどこにあるのか？

株式会社日経CNBCが実施した投資家アンケートの結果が、投資を始める理由に関する興味深い洞察を提供しています。2025年3月27日から31日の間に現役投資家217名を対象に行われたこの調査では、9つの選択肢から投資を始めたきっかけを答えてもらいました。

調査結果の詳細

最も多くの投資家が選んだきっかけは「テレビや本、雑誌などで興味を持った」というもので、その割合は13.8%でした。これに対し、「老後の生活に不安を感じた」が13.4%、お次は「まとまった資金ができた」が10.6%。そのほか、「NISA、iDeCoなどの制度を知った」「知人や家族に勧められた」は各々8.3%となりました。

投資のきっかけとして「テレビや本、雑誌」というメディアの影響は、意外にも多くの人が感じているようです。このことは、私たちが普段目にする情報がいかに強力であるかを物語っています。

インタビューから見えるアンケートの背景

4月4日の放送「昼エクスプレス」では、日経CNBCの直居敦さんと岡村友哉さんがこの調査結果やその背景について語り合いました。岡村さんは「投資は始めてみると面白いと感じる方が多い」とコメントし、一方で直居さんは「『その他』の選択肢が3割以上もあったことが興味深かった」と述べました。これにより、投資の背景には様々な人生経験や理由が絡み合っていることが明らかになりました。

投資を始めた様々な理由

メディアの影響

たとえば、「テレビや本で興味を持った」と回答した人たちのコメントには、若い頃に株式市場に対する憧れを抱いたエピソードが寄せられています。特に、ヤフー株が1億円に達するというニュースを見たことで、投資の世界に目覚めたという内容は印象的でした。また、著名な投資家ウォーレン・バフェットの書籍から刺激を受けたという声も多く見られました。

老後の不安

一方で、「老後の生活に不安を感じた」と選んだ人たちも多く、老後の資産形成に対する意識が高まっていることが伺えます。預貯金だけでは資産が増えないと感じ、資産運用に目を向けるきっかけとなったという回答もありました。中には、体調の不安が転機となり株式取引を始めたという方もいて、投資の世界が多くの人の人生に影響を与えていることがわかります。

まとまった資金と制度の理解

また、「まとまった資金ができた」という理由で投資を始めた方々は、特に資金運用の手段を模索している様子が伺えました。アベノミクスを契機に資産が増えたというエピソードもあり、経済環境が個人の投資行動に影響を与えていることを示しています。

さらに、NISAやiDeCoといった資産形成における制度を理解し、利用を考える方も多く、これが投資への第一歩となっていることも見逃せません。