トラスコ中山と富士通が実現するデータ活用の新たな境地
トラスコ中山株式会社と富士通株式会社は、先進的な技術を取り入れることで企業の人事業務に革新をもたらしています。彼らのコラボレーションの中心にあるのは、富士通が提供する「Fujitsu Data Intelligence PaaS」で、これを用いて人事異動における意思決定プロセスの高速化を図るというものです。
背景:複雑化する人事異動の課題
トラスコ中山は、部門を跨いだ人事異動を通じて、社員一人ひとりの成長を促進し、組織全体の最適化を目指す人材戦略を推進しています。しかし、その実現に向けた人事異動案の検討は、個々の成長要素や組織全体のニーズが複雑に絡み合い、時間を要するものでした。特に多様な人事制度の導入により、考慮すべき要因が増え、思い描く以上の課題を引き起こしていました。これまでの方法では、効率的かつ効果的な意思決定が難しい状態が続いていたのです。
アプローチ:データとAIの活用
この困難を克服するため、トラスコ中山と富士通は、AI技術と数理最適化モデルを駆使した新しいアプリケーションを開発しました。約4か月の短期間で構築されたこのアプリケーションは、特に人事業務の現場に即した形で作られました。富士通のForward Deployed Engineer(FDE)がトラスコ中山の人事部門と密接に連携し、必要な情報を一元管理できる環境を整備しました。
特徴1: 情報の一元管理
アプリケーションによって、社内に散在している人事データを集約し、容易にアクセスできる状態にしています。これにより、人的リソースや組織の状態を一目で把握できるようになり、従来のような手間のかかるデータ収集や分析から解放されています。これらの情報が融合することで、多角的に人事異動案を検討できるようになりました。
特徴2: 効率的な異動案作成
さらに、このシステムは膨大な組み合わせを考慮した数理最適化モデルを活用し、従来の人事異動にかかる工数を約98%削減できる成果を上げています。これは、100人規模の配置転換が必要な場合でも、数十億通りの選択肢の中から理想的な案を迅速に見つけ出す能力を意味しています。
特徴3: 対話型の判断支援
このアプリケーションには、人事異動案をより深く考慮するためのAIチャット機能も搭載されています。これにより、人事担当者は定量的なデータだけでなく、個人のキャリア志向や、家庭環境、世帯状況などの要因を考慮しつつ、最終的な意思決定を行うことができます。
今後の展望
トラスコ中山は、この先もアプリケーションを利用して、より戦略的な人事異動を推進する方針です。富士通は、現場との共創型アプローチをさらに強化し、様々な業務課題に対するデータ駆動型の解決策を提供していく考えです。このパートナーシップを通じて、企業が持続的に成長するための骨太な人材戦略の実現が期待されています。
この革新的な取り組みは、ただの業務改善にとどまらず、企業の未来に向けた大きな飛躍となることでしょう。
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トラスコ中山株式会社
経営企画部 広報IR課
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